クロマニヨン人の洞窟を訪れました。クロマニヨン人の書いた壁画の
ある洞窟で、とにかくめちゃめちゃでかい!内部は光がまったくなく、
自分が持っている手提げランプとガイドの兄ちゃんのみが頼り。
こんなでっかい穴が山に空いているなんて、おかしい!と思ってしまう
ほど延々と続く洞窟。その洞窟のところどころに残された壁画たち。
いくつもいくつも似たようなタッチで描かれた絵ですが、実は1,000年
以上もの時間を通して様々な人物によって描かれたものだということ
でした。
ぱっと見ると下手な牛やら馬やらが描かれているだけに思えるのです
が、ガイドの青年のかざすランプの光によってそれらの動物が浮き上
がって見えるのにびっくりしました。石そのものがもつ起伏や色の変
化を利用して、絵に不思議な力を与えています。
毎日毎日この洞窟を案内してまわっているガイドの兄ちゃんは言いま
した。「こんなに何度も何度も同じ絵を見ても、必ず新しい発見が
ある」と。それも1万年以上前に描かれた絵から。
この言葉を聞いたとき、ひとつのことに気がつきました。「同じこと
ばかりの繰り返しでつまらない」とか「ルーティンワークに飽きた」
という決まり文句の薄っぺらさ。つまらないのは、同じことしか考え
ない自分の思考。飽きるのは、想像力を失った自分に対して。
いつでも、新しい何かを発見できる心と頭の準備を整えていたい。
そう思いました。
ひたすらご馳走になる一方だったので、今度は自分が料理をすること
にしました。せっかくなので日本料理をと思い買い物に出かけたの
ですが、、、
しょ、醤油すらない。
この現実。醤油なしに日本料理を作れるだろうか?否。答えは否です。
しょうがないので、メキシカンに転向することにしました。いまだに
エンチラーダとファヒータとブリートの違いがいまひとつわからない
のですが、要はトルティーリャで具を巻けばいいんだ!ということで、
メキシカン。
私的にはアメリカのメキシカンレストラン並みにはまぁよしな味だと
思ったのですが、初めてメキシコ料理を食べる人にはラディカル過ぎ
たようです・・・。
まずコンセプトを理解してもらうのが大変でしたが、トルティーリャ
を「メキシコのクレープだ」と説明したら合点がいったよう
でした。
国際理解に必要なのは歩み寄りです。
そろそろ年越しが近づいてきましたね。今のうちにブラジルでの元旦
トラディションについて語りたいと思います。
ブラジルの女の子は元旦に・・・パンツの色に願をかけるのです!
な、なんてブラジルチックなんでしょう!
色と願いは以下のような関係です。
白 Peace(平和)
ピンク Love(愛)
赤 Passion(情熱)
青 Prosperity(繁栄・成功)
黄 Money(金)
緑 Hope(希望)
これを聞いてもちろん私は尋ねました。
「パンツを重ねて履いてもよいのか?」
と。
すると重ねるのは勝手だが、ご利益があるかどうかはわからん、との
答えでした。それではと、どれかひとつ選ぶとすれば来年は、やはり
「青」ではないかと。そう結論づけるに至りました。
みなさんも是非試してみてはいかがでしょうか?元旦に初詣に行くの
が面倒ならパンツで代用しましょう、来年は!
言葉が通じないのになんとなくわかった顔で座に混ざることに関して
は相当の達人になったと思います。ポイントは、相槌の言葉を覚える
こと、周りの人の表情を1.2倍くらいにして表現すること、の二点で
しょうか。特に相槌の言葉は非常に重要。これを使うだけでぐっと会話
への参加率が変わってきます。英語なら"definitely"とか"of course"
をいいタイミングで挿めると「おおペラペラ!」って感じに聞こえま
す。
表情に関しては、下手にニコニコしすぎていつの間にか会話が「隣人
の不幸について」などに移り変わっていたりすると痛い目にあうので、
周りをよく観察することが必要になります。
それにしても、1〜2時間ならともかく、数時間もわからないままそれ
なりにわかった顔をしつづけるのには相当エネルギーが要ります・・・。
朝からスノーボード。先シーズンはブラジルに行っていたため一度も
いけませんでしたが、今年は無事初すべり。レンタルボードでしたが
一日楽しめました。
ゴンドラに乗っていて、スキーやスノーボードは、おかしなスポーツ
だなぁとふと考えました。宇宙人が見たら、白い山にロープを張って、
たくさんのワラワラした人たちがロープをつたって登っては降りてくる、
登っては降りてくる。ひたすらその繰り返し。宗教儀式かなんかだと
分析されるかもしれません(笑)。
クリスマスの朝です。とりあえずプレゼントを開けるのですが、ひとり
ひとりがお互いにプレゼントをあげるためにその量膨大。。。
「ど、どうやって持って帰るんですか?」
09:00 朝食
12:00 ランチの前菜
13:00 ランチ開始
15:30 ランチ終了
16:00 散歩に出かける
19:00 ディナーの前菜
20:00 ディナー開始
23:00 デザート終了
本日の総食事時間合計 8時間。
祝!ご馳走マラソン2003 無事完走。
飛行機から降りるとすっかりクリスマス。時差のおかげですでに夕方
でしたがディナーにはばっちり間に合いました。今日から始まるご馳走
マラソンに耐えられるかどうか、過酷な挑戦が始まります。問題は全て
の料理がスーパーうまいのでペーシングが困難ということです・・・。
19:30 前菜
21:00 ディナー開始
00:30 デザート終了
01:00 プレゼントの準備終了
本日の総食事時間合計 5時間。
夜、バンガローに帰る途中、落ちてきそうなほどたくさんの星が見えて
感動。今年のクリスマスはWhite ChristmasならぬStary Christmas!
本日夕方より、またしても移動になります。今回もまた大海を越えて ^^
昨年も24日は飛行機の上だったのですが、まさか今年もそうなるとは・・・。
これからしばらくほとんど言葉の通じない空間に身をゆだねることになるので
ちょっと心配ですが、まぁなんとかなるでしょう。
そんなわけで、今日からしばらく更新が滞る可能性がありますが、ご容赦
くださいませ。
それでは皆様素敵なクリスマスをお過ごしください!
Merry Christmas!
明治生命が毎年出す保険加入者の生まれ年別名前ランキング
今年生まれた赤ちゃんの第一位は「大輝」と「陽菜」だそうです。
「大輝」は、「たいき」「だいき」「ひろき」あたりかなと思います
が、「陽菜」ってどう読むわけ?と思いました。読み方を見ると、
「ヒナ」が一番多く、「ハルナ」「ハナ」と読むらしいです。だんだん
漢字と勝手な読み方が乖離してきてますね。そのうち「遙」と書いて
「ひまわり」と読む、とかもありになるかもしれません。
ちなみに「ハルカ」は読み方別でなんと2位にランクイン。遙、遙香、
晴香、悠、くらいまではよいとして、「春樺」「春伽」「遼加」「永遠」
になるともはや
「ぼ、暴走族?てゆうかレディースですか?」
という感じですね。
わたしの名前は、「遥かかなたまで飛んでいって活躍しますように」
という通常考えられないような願いを込めた名で、ウルトラの星から
わざわざ出張してきているヒーロー顔負けであります。そして、もう
ひとつの名前候補は「雪乃」だったそうですが、もし私が「須子雪乃」
だったら人生変わっていたのでしょうか?
さて、わたしが勝手に考える名前をつけるときのポイントですが、漢字
を見て読めないもの、読み間違えられやすいものは避けたほうがよい
です。つけられたほうは、大抵の場合一生面倒なので。
教育実習の先生が来るたびに、初めての人から電話が来るたびに、
銀行や病院で名前を呼ばれるたびに、「いえ、○○です」と訂正しな
ければならないイラダチは、なってみないとわからないものです。
私の場合は苗字の「須子」ですが、「スゴ」「スシ」「ズシ」「スシコ」
など様々な勘違いバリエーションがあり、間違えられ放題です。
また、メールベースで新しい方にご連絡を差し上げる場合によくある
返信がこれ。
「須藤様、ご連絡ありがとうございました」
なぜ須藤?口頭ならまだしも、書いてあるじゃん。
きっとなんとなく署名をみて、勝手に頭の中で須藤に変換してしまって
いるのだろうけれど、返信に困ります。さりげなく、「お世話になって
おります、須子です」で返信すべきか、「よく間違われますが、じつは
須子(すこ)なんです」とつっこむべきか。
たかが名前、されど名前。
Projeto Carmimへデジカメを贈ろう企画!ご参加くださったみなさん、
ありがとうございました。おかげさまで無事ブラジルへ発送が完了し
ました。あとは到着の返事とお返しの絵を待つばかりです。
今回日本でこの企画をとりしきってくれた親友のKa2氏には本当にお世
話になりました。実はこの企画を思いついたときに、真っ先に相談し
ようと思ったのがKa2氏で、その判断に間違いなかった!病院とアート
という切り口、絵をプレゼントという企画性、彼は「本気で」乗って
きてくれました。
こんなKa2氏をわたしが最も尊敬する点は、その正義感とヒューマン
スキル。わたしはたまに「ずるい」ことを考えたり、下手をすると実
際に行動してしまったりすることがありますが、わたしの知る限り彼
はそういうのとはかけはなれた人間で、はっきり言って家族を除いて
信頼できる人間ベスト3は確実。仮に「ずるい」ことを考える瞬間が
あったとしても、それを自分自身で強く否定することができるような
感じと言えばよいのでしょうか。
ああそう、この言葉です、捜していたのは。
「真摯な人」
そして、彼に出会ってマイナスイメージを抱くという人はほとんどい
ないと思います。とてもマイルドで人の心の反応にとても敏感。いや、
ほんとうにいろんな意味でわたしにないものを持っている人です。
そんなKa2氏も今年めでたく結婚し、いやもう勝手にめちゃめちゃ
うれしかったです。こうなったら早く子供とか作ってほしい(笑)。
文章を書くのがスキです。こんなに毎日、毎週、毎月、日記やらメール
マガジンやらウェブサイトやらで文章を書いているのに驚くほど飽きる
ということがありません。
よい文章を見つけるとゾクゾクします。キレイな言葉に出会うとまるで
宝物を発見したような気分になります。
その中でもほんとうに素敵だと思うのはこの日記にも何回か登場して
いる田坂広志さんの文章。別に文学作品を書かれているわけではない
のですが、ひとつひとつの言葉、一行一行の文章に「思い」がたくさん
込められているのがしんしんと伝わってくるのです。こんなにも鮮やか
でそれでいて深みのある言葉で表現できるのはいったい何故なのでしょ
うか。
それは、田坂さんが限りなく「言葉」を大事にしているせいだと思い
ます。自分の「思い」と100%シンクロするまでとことん探し続け、自分
の気持ちを込めてその言葉が最も生きるように大事に大事に使われて
いるせいではないでしょうか。
こんな言葉に文章に憧れて、時に自分の書く文章が恥ずかしくなること
があります。また時に魂のこもった文章が書けたときは本当に誇らし
く、うれしく思ったりします。
でも。言葉は伝えるためのもの。自分自身に、そして読んでくれる他の
人たちに。だから自分も含めて、どれだけ『伝わるか』ということだけ
がその言葉のほんとうの価値だと、そう思います。本当は飾らなくて
も、心からの言葉は必ず伝わる。
忙しくて、頭や心からではなく、指先から文章が出ているのではない
かと思うときがあります。そんなとき、もう一度言葉が持ちうる「魂」
を強く噛みしめたいと思うのです。
年賀状という風習をみなさんまだ踏襲されておりますか?
私はどうも留学した1997年を境にまったく書かなくなっておりました。
「いないから書けないよ〜」という言い訳がたったわけですが、一度
書かなくなると、人も書いてこなくなるため、日本に帰ってからも
とんと年賀状を書くことがない。
ただ、来年に関しては、しばらくご無沙汰している方にも年賀状を出
そうと思っています。JusTradeをどんな想いで始めようと思っている
のか、これから何を実現していきたいのか、是非今までご縁のあった
方にお知らせしようと思います。
そういえば以前どなたかがある大企業の重要ポストから転職した瞬間
に年賀状の数が激減したとおっしゃっていました。おそらく新しい住
所がわからなかったり、確認なしで去年のまま送られてしまったと
いった事務的なこともあるのでしょうが、「その人」ではなく「●●
会社の●長」宛てにくる年賀状もたくさんあるのかな、と思いました。
どこにいても、何をしていても、どんな組織に所属していても、
「すこはるか」であることを忘れたくない、そう思います。
・・・今は、それ以外にはなりたくてもなれない状況です。。。
いよいよクリスマスが近づいてきましたね。みなさんプレゼントの準備
は万端でしょうか?
今日は少しギフト系の商品、とくに「オリジナル」とうたわれている
ものを調べていました。するとでてくる、でてくる「オリジナルギフト」
を扱うサイトの数々。
ところが、いくつか見ているとすぐに気がつくことがあります。それは、
「オリジナルギフトのオンラインモール」的なサイトがイケてないと
いうことに。デザインもいまひとつのお店が多いし、なにより「オリ
ジナル=名入れサービス」になり下がってしまっている。
オリジナルであることは、送り先の相手の名前が入っていることでは
ないと思います。もちろん入っていること自体はよいのですが、その
商品自体にオリジナリティや創造性がなければ結局「とってつけた」
ような贈り物になってしまいがちではないでしょうか。
逆に名前が入っていなくとも、商品自体がユニークで、かつ相手の心
の琴線に触れるようなアイテムであれば十分「オリジナルギフト」と
いえると思います。すなわち「オリジナルギフト」というのは「この
人のためだからこそオリジナルになるギフト」であるべきだと思うの
です。
で、そうなってくると何でも屋のモール形式よりは、こだわりの一品
を提供するサイトのほうが断然面白い。以下は、わたしがなかなかよ
いなっと思ったギフトサイトです。ご参考まで。
ルナエンバシー・・・月の土地をプレゼントできます。使えないし、
食べられない、と実益はないながらロマンに浸れるので冗談のわかる
ひとに。
2-U・・・フレグランスへのメッセージ彫刻はかなり素敵。自分のお気
に入りの香水をメッセージ入りでもらったらかなり感動しますねー。
リングスタンドもおすすめです。
おしゃべリボン・・・使い方次第で面白い演出ができそう。
オンリーワンブック・・・これは本当にセンスがいい!いつか使って
みたいです。友達何人かで集まってプレゼントをあげるときによさそ
うです。
ティーブレンダー・・・オリジナルブレンドの紅茶を作れます。紅茶
を飲む人へのプレゼントであれば、きっと喜んでもらえるはず。
その辺の石ころひとつでも、あるいは市販のいかなるモノであっても
「オリジナルギフト」になりうる可能性を秘めています。要はいかに
印象に残る演出を組み合わせるか、そしてどれだけ相手のことを考え
て選べるか、それにつきると思います。
しばらく連絡をしていなかった友人に連絡をしてみました。彼女は私に
とってとても特別な人。なにしろ1977年5月18日。同じ年の同じ月のまっ
たく同じ日にこの世に生まれた人なのです。もちろんそれだけではなく、
非常に面白い選択をして生きてきたとてもチャーミングな人でもあります。
彼女を素敵だなと思う点はいくつもあるのですが、一番大きいのはその
素直さかもしれません。例えば誰かが何かちょっとした自分のことを
話すとします。そうすると、彼女は本当に心からうれしそうに「すごい
ねー!」と笑顔で言ってくれるのです。これが自然にできる人はそんな
にいない。実は、わたしは彼女に出会ってから、「素直に他人を褒める」
ことを実践しようと努力してます。ええ、してるんです、これでも。
そんな彼女は今いろいろ考える時期を迎えています。何が本当に自分を
幸せにするのか?何を基準に生きていけばよいのか?自分の人生で何を
追及したいのか?少しだけ前より時間ができて、いろんなことを考える
余地ができて。
わたしはそんな風に悩むのはとても当たり前のことだと思います。むし
ろ今悩むことができるのは幸せなことかもしれない。なぜならそれは、
自分にたくさん可能性と選択肢があるなによりの証拠だから。ほとんど
の人は、自分の仕事に追われて、家庭での役割をこなすのに一生懸命で、
その可能性や選択肢に気づくヒマもなく、悩むチャンスも勇気もなく、
気がついたらいつの間にか身動き取れなくなってしまうものだと思う
から。もちろん本当は何歳になってもどんな環境にいても、進化したり、
新しいことを始めたり、とことん悩んだりすることはできると思うけ
れど。
実は「悩む」ことはとても勇気が必要されることなんじゃないかなって
最近思う。それは少なくとも自分とまっすぐに向き合うこと。わたしは
よく真剣に悩むだけの勇気がなくて、えいやって行動しちゃうことが
よくあります。人によっては行動に移すほうが勇気がいる!と思うかも
しれないけれど、私にとっては圧倒的に「真剣に悩む」ほうが勇気が
いります。
だから。真剣に悩むことのできる人。それは勇気がないということじゃ
ない。世界中のどの場所よりも奥深く、得体の知れない自分自身という
秘境を冒険するすごい勇気を持っていると思うのです。
わたしもそんな勇気が欲しい。
あるモノやサービスを提供する自分に対して顧客が支払ってくれる値段
はどれくらいだと思いますか?今もらっているお給料分?それとも顧客
が自分の会社に払っている金額分?
前の会社で働いていたときは、お客さんから月百万円以上のお金が私の
生み出すサービスによって会社に入ってきていました。そしてそのうち
三分の一くらいが私の手元に入ってきたことを考えると、三分の一が私
の提供する価値で、三分の二は会社という組織が全体として提供する
価値ということになるでしょうか。
しかしながら、この三分の二の「会社の価値」なくしてまったく同じ
ように残りの三分の一の金額を「自分の仕事の価値」として社会から
受け取ることは可能でしょうか?
普通の人にとっては不可能です。
職人さんやコックさんならともかく、エンジニアや営業や経理など会社
の中にポジションとして組み込まれる仕事をしている人が、ある日「自
分の仕事の価値」のみで現行の給料と同じ分をお客さんからとることは
難しいでしょう(まずお客さんを見つけるのが大変だし)。
そう考えると「会社」という仕組みはすごい発明です。個人に依存し
ない、組織体としての信頼を築くことで、個々人の仕事の価値を引き
上げる。会社も個人を利用しているなら、個人も会社を利用している、
相互の関係です。
うちの会社は儲けてるくせに社員に還元してない!こんなに働いている
のになんで給料はこんなに少ないんだ!と思ったら。果たして会社が
自分に与えているのは給料だけなのか?ということをもう一度考えて
みるべきなのかもしれません。営業の人がお客さんを見つけてきてく
れることかもしれないし、バックに相談できる人がいつでもいる環境
かもしれないし、問題なく住宅ローンを組めるだけの信用かもしれな
いし、とにかく会社という組織が従業員に対して与えている恩恵は大
きいなぁと思うのです。
ひるがえって考えるに、今の私はびっくりするほど何もない。自分に
はこんなことができる!と思ってもそれを必要としているお客さんを
見つけてくるところから始めなきゃ。そして、いったい自分の仕事の
価値がいくらくらいなのか、それすらもわからない。
でも、何年か後には。
自分の会社が楽しく挑戦できる仕事や、問題解決の仕組みや、社会的
な信用や、あったかい人間関係を従業員に提供できるようにしたい。
会社という組織を通してたくさんの個人を幸せにする。きっとたくさ
んの笑顔を生み出す。
この日記をずっと読まれている方はお気づきかもしれませんが、どう
も何かがひと段落した直後、いてもたってもいられなくなるような
「焦り」や「不安」の気持ちに襲われます。目の前に課題があるとき
には、それを必死で解決しようとしているのでよいのです。ところが、
それらが解決して一息をつくと、なんだか少し先が見えてしまって、
大きな漠然とした問題や不安が押し寄せてきて、ずいぶん先を走って
いる誰かと自分を比べてしまったりして、焦ったり不安になったりし
ます。
そしてその度に周りの人のなにげない言葉に励まされたり、ふとした
笑顔に安心したり。あるいは意識的に誰かの存在を求めてしまったり。
そんな感情の起伏が大きくなるような気がします。もともとあまり
感情的ではないほうなので、日記以外のところでは気がつかない程度
だと思うのですが。
実はこんなことは初めてで(初めてのほうが普通じゃないのかもしれ
ませんが・・・)、学校にいたり、会社で雇われていた頃は、目の前
の課題が片付けば「ああよかった。次のが出てくるまで安心だ」と
無意識に思っていたような気がします。学校などは特にそうで、試験
やペーパーを書き終わればスッキリなにも思い残すことはありません
でした。会社でも繁忙期でないときは「珍しくさっさと帰れるなぁ」
という思考回路でした。
でも、今は違う。
目の前の課題が片付いたということは、より大きな未来の問題に挑戦
し、現実的な個別の課題にブレークダウンしなければならない時期が
来たということ。より洗練された自分になるために自身を見つめなお
し、足りないスキルや知識と正面から向き合う必要性に迫られる時期。
そして、一歩引いて大きな視点から自分や会社の現実のポジションや
マイルストーン、先に横たわる数え切れないほどの黒々とした不安
要素を目の当たりにする時期。
そう、見たくないものを見ざるを得ない産みの苦しみの時期ではない
かと思うのです。そして、そのプロセスを自分がやらなければ他に誰
もやってくれる人がいない、それが経営者になるということなのかも
しれません。経験を積んだ経営者の方にとっては、そんなプロセス
こそが日常なのかも。。
あるいはもしかしたら普通の人は皆そういう風に生きていて、私だけ
が26年間もその場その場で生きていただけという話かもしれませんが。
私の場合他にも結構そういう思い込みが多いので妙に気になります。
(例えば「寝つかれない」というのは小説の中だけだと思っていたとか、
外国ではテレビ中継のように全体的に曇っているのが普通だと思って
いたとか←笑)
昨年ブラジル行きが決まってから、ブラジルのニュースをメールマガ
ジンで読み始め、毎回非常に楽しみに読んでいます。別にウケを狙った
記事ではないのですが、表現や内容が微妙におかしかったり、とんでも
ない内容だったりするのです。以下、いくつかご紹介しようと思います。
▼2004年3月まで節水はやりません
サンパウロ州水道局(Sabesp)は二十一日、カンタレイラ貯水池の水位
が総水量の三%以下になっているにもかかわらず、サンパウロ都市圏
の節水を実行しない方針を明らかにした。
理由は「雨がちゃんと降るだろうから」
雨の聖人サンペドロに頼って配水危機を免れる気らしい。
▼武器のない強盗と金のない人質
聖市南部のイタウー銀行支店で二十六日夜、キャッシュコーナーを
利用していた夫婦が強盗三人組に襲われた。夫婦は実は金がなく、
金を振り込むために銀行に来ていた。一方、拳銃もなかった強盗たち
は武装しているとみせかけ襲い、金を引き出させようとしたが失敗。
三人組は夫婦のクレジットカードで買い物した後、親戚に夫婦の身代
金(わずか百レアル・4000円程度)を請求。親子三人は解放されたが、
三人組は通りかかった警官に逮捕された。
▼「美容院エリーザ」
東洋街の片隅で一昨日、路上生活者の男が地べたに「美容院エリーザ」
という看板をあげていた。路上で美容院でもあるまい、と状況を察した
ところ、どうやら、どこからか見つけてきた看板を商品にしていたよう
だ。近年は「漢字」がウケる。
▼法律違反
パラナ州ボカイウーヴァ・ド・スル市のベルチ市長(PFL)が二日、
同市でのホモセクシュアルの居住を禁じる法令を発令した。家庭の威
厳を尊重することがその理由。同令が憲法に抵触することについては
「あいにくブラジルでは法に反することがたくさんある」
と発言した。人権団体は三日にも市長を提訴する考え。同市長は市の
人口を増やすため、コンドームの使用禁止、ヴィアグラとピーナッツ
の配布を訴え、論議を巻き起こしたことで知られている。
***
こんな面白い新聞、他にあるだろうか。朝日新聞なども少しは見習っ
て欲しいものです。
抜粋:ニッケイ新聞メルマガ版より
http://www.nikkeyshimbun.com.br/magazine/
日本にいた4ヶ月弱の間にお会いした方々の数です。出発前にいただ
いたお名刺を整理しようと思ったのですが、結局間に合わず・・・。
ようやく整理がつきました。231人というと、休日も含めて一日平均
2名、平日のみだと3名の方とお会いしたということになります。
もちろん名刺交換せずにお会いした方もいらっしゃることを考えると、
その数は自分でもたまげるほど!
人にお会いするというのは本質的には数ではないと思いますが、これ
といった人脈のない人間にとってみると、数を増やしてその中から
さらに質を育てていくというのがひとつの方法ではないかと思います。
貴重な時間を割いて私と会ってくださったみなさま、ほんとうにどう
もありがとうございます!出会った価値のある人間になれるように
日々自分を磨いていきたいと思います。
ブラジル、特にサンパウロには、世界中からの移民が集まっています。
イタリア系、ドイツ系、アフリカ系、日系などなど。そしてそれらの
人たちはこれでもか!というほどに恋をし、セックスをし、子供を
作ってきました。街を歩いていると、日系×イタリア系クォーター
くらいの美少女がいて、「ああ、日本に連れて帰りたい!」と思う
こともしばしば。大きな濡れたような瞳に濃い影を落とす睫毛、そし
て屈託のない笑顔。東京の女の子に比べると、自分のかわいさをあん
まり意識してない無造作なところがイイ。
日系人同士のカップルもよく見かけますが、外見は日本人なのに中身
はブラジル人なところがカルチャーショック。道だろうと店だろうと
キスはするし抱き合うし、愛の言葉を囁いている様子にはこちらが照
れてしまいます。それにしても昔は西洋人はみんな道でキスするもん
だと思ってましたが、アメリカ人はほとんどしないですね。フランス
やスペインでは若者はしてた気がしますが、ブラジルでは老若男女
貧富を問わず、みーんな公共スペースで愛を表現してます。
また公共の場所であるか否かにかかわらず「表現する」ことにかけて
は皆エキスパート。果たして心からそう思っているのか?というのは
かなり疑問ですが、クチを動かすのはタダですから(笑)。
日本のように「大事なことは滅多に言葉にしない」という奥ゆかしい
文化はほんとうに美しいと思いますが、個人的にはもう後戻りのでき
ないところまで来てしまったような気がします・・・。
Grupo Primaveraを再訪。今回の目的は、結婚式用オリジナルカード
の商品開発の可能性について相談するためでした。
・・・が、結果的には自分の甘さが露呈することに。
そもそも企業のノベルティやプレミアム市場向けの商品を扱いたい
という話で以前から相談していたのに、突然なぜ結婚式用のカード?
という脈絡のなさがいろんな意味で準備不足を物語ってしまった。
Janeは23年間も組織の運営者として生産や販売に携わってきただけ
に、商品開発にかかる労力やマーケットの規模・性質に非常に敏感
です。日程的に時間がなかったため、まず相談をと思って提案を持っ
ていったとはいえ、彼女からしたら、「思いつき」と思われても仕方
のないレベルだったと思います。
信頼を失うことはとっても簡単。
だなって実感した。もちろんまだまだ失うというよりは、信頼を作っ
ていく段階ですが、「二歩下がった」感覚。そして自分がいかに自分
勝手だったかということもつくづく身にしみました。彼らはほんとう
に限られたリソースで動いているので、誰か信頼のおけるスタッフに
売れるかどうかもわからない商品を開発させる時間はない。特に中途
半端ではない「いいもの」を作ろうとすれば余計に。そんな状況を
ちゃんと慮ることができずに「自分が欲しいもの」を要求していた
自分が恥ずかしい。
反省しました。
しかしながら、ここでそういう肌感覚を得られたことは本当によかっ
たと思います。例えばメールで上記のような提案のやりとりをして
いたら、恐らく気づくのに時間がかかったでしょう。普通こんな迷惑
で自分勝手なメールが来たら無視するだけですから。
そして、こんな私にそれでもできる限りの便宜を図ってくれ、進め方
を一緒に考えてくれたJaneやスタッフのみんな、特にJaneにはいよ
いよ傾倒してしまいました。彼女は、さらにこの日の夕方自分の家
の家族のディナーパーティに私を招待してくれたのです。ほんとう
に、彼女のホスピタリティ、心の深さには何度触れても感動。
***
夕方、Janeの旦那さんの紹介で子供服のお店を経営している日系人
の女性と知り合いました。彼女は33歳のときにお店を開いてちょうど
5年目。くりくりした目の、小柄な体をしたかわいらしい女性です。
彼女は自分の気に入っていたGreenとういブランドのお店をどうして
も自分でも持ちたくて、オーナーのところを訪ねました。最初はあっ
さりと断られ、二度目、三度目、四度目、そして五度目。ようやく
オーナーは彼女の熱意にお店を出すことを許可したのです。まさに
諦めなかった彼女の勝利。
実はGreenでは彼女のケースをきっかけにして、その後ブラジル国内
でフランチャイズを増やし、さらに国外にもお店を持つように拡大
したそうです。彼女がフランチャイズ第一号だったわけです。
でも、最初はほんとうに大変だったと。そう言ってました。赤字で、
赤字で、赤字で。もともとブラジルNECのエンジニアだった彼女はモノ
を売るというのは初めての経験。それでも彼女は365日一日も休むこと
なくお店に出て、「なぜあの商品は売れないんだろう?」「うちの
お客さんはどんな色が好みなんだろう?」「もっと違った商品を置く
べきだろうか?」そんな風に、訪れるお客さんを観察しつづけ、試行
錯誤を繰り返し、一年たつ頃にようやく自分のお客様をつかめたと
言いました。
この話を聞いたとき、思ったことがふたつ。ひとつは、考え続ける
ことの大切さ。思考停止してしまったら、ほんとうにそこまでです。
それから、自分はいったいどれくらいお客さんのことを知っている
だろうか?ということ。
正直に。自信を持って「知っている」と言い切れるほど知りません。
開き直るわけではありませんが、机上で調査をしたり、現場の人の
意見を聞くだけでは限界があると思っています。結局のところ、自分
でモノやサービスを売り始め、数え切れないくらいのトライアルを
繰り返し、直接お客さんに触れながら「知る」以外に方法はないの
ではないでしょうか?
何かを始める前に、できる限りの最善を尽くしてリスクヘッジをする
ことは非常に大切ですが、「始めなければわからないこと」が世の中
にはたくさんあるような気がします。そして、始めるときには、とに
かく決して諦めず、とことん試して考えて、考えて、考え続けて。
そうしてきっといろいろなことが見えてくる。
今日はそんなことを彼女から学びました。
Projeto Carmim(病院でエイズや末期がん患者に対してアート教育
を行っているNPO)のスタッフと一緒にランチ。ご飯を食べている
最中に、Carmimのために作った企画を打ち明けました。
そもそもの発端は、今週月曜日にお邪魔したときのこと。
一通り話すべきことを話したあと、ふと「日本でデジカメっていくら
するの?」と聞かれました。Carmimでは、いろんな機会に写真をとっ
て記録に残し、様々なドキュメントやパンフレットに載せる必要が
あるのですが、現状の普通のカメラだと現像してスキャンするのに
時間もお金もかかる。デジカメがあったらいいんだけど、ブラジル
だと電化製品は割高。日本でだったら少しは安いって聞いたんだけど
・・・ということでした。
それを聞いたとき、
「Carmimのために、デジカメをクリスマスプレゼントにしたい!!」
と心の底から思ってしまいました。個人的にがん患者やその家族の
苦しさ、病院環境に対してとても思い入れのある私なので少しひいき
目になってしまいますが、それでもCarmimは素晴らしい活動をして
いる組織で、今年はBrazil Foundationという非常に大きな財団の賞
も受けています。
さて、どうしてもデジカメをプレゼントしてしまいたくなった私です
が、今は無職の身。おいそれと買ってプレゼントするというわけにも
いきません。そこで、Carmimのスタッフ&日本の頼れる親友と相談
して、デジカメ基金キャンペーンを企画しました。
Carmimデジカメ基金とは・・・Carmimのデジカメ購入資金のために
お金をプールしてくれた人には、リクエストされたオリジナルテーマ
でCarmimアーティストの書いた『絵』をお返しにプレゼントしよう!
というエクスチェンジ企画です(⇒キャンペーン詳細)。
この話を伝えたところ、Carmimのみんな、ほんとうにとても喜んで
くれました。そして、「協力してくれた人、ひとりひとりに是非お礼
を言いたい」という言葉を聞いて、心からうれしく、またすでに協力
を表明してくれている方々に感謝の気持ちでいっぱいです!改めて、
とても素敵な人たちに囲まれているなぁと感動してしまいました。
月曜日の深夜に出発し、火曜日の深夜に戻るという強行スケジュール
でリオまで行ってきました。一日の間に10時間もバスの中・・・。
リオでは、ふたつの団体を訪ねました。ひとつは今回2度目のViva
Rio。新しい提案があったので、それについて相談してきました。
毎回思うのですが、Viva Rioという組織はまさに「生態系」。大きく、
複雑な作りの洋館に、たくさんのプロジェクトが同居し、お互い影響
し合いながら「リオ」という町をあらゆる側面からよりよくするため
に活動しています。若い人も働き盛りも、リタイア後でボランティア
をしている人も、皆大声でやりあいながら、なんとも楽しそうに働い
ているのです。この空気をできることなら是非持って帰って伝えたい。
もうひとつは今回初めてのOnda AzulというNPO。Onda Azulは環境と
貧困というふたつの課題に対して取り組んでいて、2000年から活動を
開始した比較的新しい組織です。Favelaで環境教育のワークショップ
を行ったり、リサイクル素材で商品を作って収入を生み出したりして
います。
と、ところが。
彼らが扱っているのは、「家具」オンリー。

なんです。う〜ん、ペットボトルで作られた家具たちは、とっても
面白いけれど、これを日本まで運ぶのは無駄すぎる・・・。輸出に
は向かない商品ですが、団体のことをホームページなどでご紹介だけ
でもできたらと思いました。Onda Azulの活動する地域の写真を見せ
てもらいましたが、以前に訪ねた南米最大のFavelaであるRocinhaに
比べてはるかに貧しい。もちろんアフリカの最貧国などに比べれば
社会保障や水・電気へのアクセスなどは明らかに高レベルですが、
彼らがほんの5キロ先で生活していると思うと何か感覚が不自然に
歪むような気がしてなりません。
友人が夢をかなえていくのを知るのはとてもうれしいことです。
F社時代に知り合った友人からお便りをもらいました。彼は、リバー
ダンスの公演を見てアイリッシュダンスの虜になってしまい、会社を
辞めてダンス修行に出ているという人です。彼と最初に出会ったとき、
あまりにもいろんなところが自分と似ているので驚いたことを今でも
よく覚えています。特に思いたったら動かずにはいられないその行動
力。それから周りの目をあんまり気にしないところがそっくり(笑)。
さて、そのお便りですが、なんと先日の州選手権で2位になり、来年
の世界選手権の出場権を獲得できました!というニュース。
これが、どれくらいすごいことか、うまく伝えられるかどうかわから
ないのですが。例えば日本では小さい頃から本格的に柔道の稽古を
している人がたくさんいますよね。そこに、20代後半になってから
練習を始めた外国人がやってきて、国体の県予選で2位になった!と
いうのに近いかな。とにかく普通ではたぶんありえないようなこと
です。
そして、彼は簡単にこのひとつの結果を掴み取ったわけではありま
せん。英語もあまり話せず、初めて訪れる国で、ずいぶん長いこと
満足のいく先生すら見つからず、どんなに厳しいときも、どんなに
光の見えないときも、決してたゆまず、諦めず、どこまでも目標を
追い続けてきたからこそ。
日本にいたときから私が彼を尊敬する最大の点は、そんな目標達成
に対する執念。それにつきます。年初に立てる目標は傍から見ると
「ちょ、ちょっと無理じゃあないの」というくらいの大きなもので
あるにもかかわらず、必ずといっていいほど達成する人なのです。
それは、目標に対する徹底的なフォーカス。その焦点を絞りきる力。
こうして文章にして書くと当たり前すぎてもどかしいのですが、もし
彼のストーリーを知りたいと思われた方は是非こちらも読んでみて
ください。一部だけ抜粋しておきます。
『状況が困難になればなるほど、人は何かを試されます。分析や計算、
確率だけでは上手く行かない、何か人智を超えたところに出くわした
場合、最後頼れるのはもう情熱というか、執念しかないのかなと思い
ます。究極を言ってしまえば、自分のやりたいように生きれば何でも
上手く行くのでしょう。元コンサルタントとしては、あまりこういう
根性論みたいなものを唱えにくいところですが。
あとは、自分を客観的に見ることができないと失敗すると思います。
クールに、でも芯はとことん熱く!このバランス感覚が大切ですね。
日本で社会人生活をしていましたが、今振り返ってみると、本当に
良い会社に入ることができたなと思います。特に新卒の人達は素晴ら
しい人材が多く、会社選びは間違っていなかった。
沢山のパワーをもらうことができ、今の自分が居ると思います。
あなたの身近に、この人に不可能はないんじゃないかと思う人はいま
すか?そういう人に囲まれることが、自分の底力を高める近道だと
思います。』
・・・私からすれば、こんな彼こそが「不可能を可能にする男」だと
思います。
ていうか、私は誰??
って思います、最近。
別に記憶喪失なわけではないですが、自分のやっていることを改めて
考えるといったい誰なのかわからなくなります。今時間があるとやっ
ているのが、商品開発。現地にいられる間になるべく汎用性のあり
そうな商品のイメージを伝えたいと思っていろいろアイディアを出し
てドキュメントを作成してます。それからオンラインで団体と商品を
紹介するカタログを作ろうとウェブサイトの設計&デザイン。ふたつ
出しているメールマガジンのための情報収集と原稿作成。国際派就職
サイトの更新。瑣末なことでは、毎日書いてる日記、ミーティングの
アレンジメントやフォローアップ。
しかもこのどれでもまだお金を稼いでない!!というこの事実(笑)。
う〜ん、例えば自分でウェブサイトの作り方を知らなかったり、絵や
文章を書くのが苦手だったりしたら、お金を支払うかどうかはとも
かくとして、たぶん誰かにお願いするわけですよね。なんとか自分で
できるというのは悪いことではないと思いますが、本当に「私じゃな
きゃできないこと」かどうかをきちんと見極めないといけないなと
思います。
ひとりでできることには当然限りがありますし、ひとりでなんでも
やろうとすると動き方が知らず知らずのうちに硬くなります。誰か
とうまく協働することで驚くほど可能性が広がることはたくさんある
と思うので、これから少しずつそのさじ加減を学んでいきたいです。
明らかにわからない、できない、したくない、ので人にお願いする気
満々の経理業務なんかはわかりやすいんですけどね。
器用貧乏。
っていうんですか、こういう人。
昔親に「はるかは器用貧乏にならないといいけど」って言われたその
言葉が不思議と忘れられません。今思うと我が子に向かってなんて
ミもフタもない言いようだ(笑)。
そういえば昨日Lua Novaの人たちと話していて、なんだかちょっと
ブレークスルーがありました。「あれっ、なんか言ってることが妙に
わかるぞ」という感じ。
帰ってから持ってきていたブラジル・ポルトガル語の本をおさらい
したのですが、いつの間にかほとんどわかるようになっていて驚いて
しまいました(あくまで入門本だというのが悲しいですが・・・)。
私は冗談抜きで非常に語学を学ぶのが苦手な人なので、まともに話せ
るようになるまで人の2倍は余裕でかかります。英語のときも6年も
学校で勉強したとはとても思えないほどひどい状態で渡米し、「あれっ、
なんかわかるぞ!」というタイミングが来るまでに8ヶ月。会話をして
いて「楽しい」と思えるまでに1年2ヶ月くらいはかかったと思います。
ホントに長い道のりだった・・・。
だから、日本にいながらにして言葉を話せるように勉強できる人は
本当に尊敬!つくづく語学はスポーツや音楽と同じようにセンスだ
なぁと思います。あとは耳かな。耳がいいかどうかで全然スピード
が違う。
それにしても英語がわからないでアメリカにいたときと、ポルトガル
語がわからなくてブラジルにいるのはだいぶ気の持ちようが違います。
アメリカの駅で、学校で、マクドナルドで、英語が通じなくて何度
悔しい思いをしたことか!それに比べてブラジルでは、言葉が話せ
なくてイヤな思いをすることはほとんどないです。何度聞いても一生
懸命言い方を変えて教えてくれようとします。
そんなとき初めて、ああ、もっと言葉がちゃんと使えたらなぁと心底
思う。そうしたら、もっともっと自分の気持ちを、考えを、アイディ
アをたくさんたくさん伝えることができるのに。そして、相手からも
たくさん受け取ることができるのに。
私にとって、言語の習得にテキストではなくて、話す相手が必要なの
はきっとこのせいです。
昨日配信されてきたメールマガジンの中で非常に心を動かされた問い
がありました。
>皆さんのビジネス、「想い」はありますか?
>「想い」からスタートしていますか?
社会起業関連の人たちの間では非常によく使われる言葉ですが、通常
のビジネスマガジンで出てくるとは思わなかったので少し驚きました。
発行者は本田晃一さんという非常に成功されている方なのでご存知の
方もいらっしゃるかと思います。
改めて考えてみて、私の中にはたくさんの強い「想い」があるなぁと
思うと同時に、一歩間違えると非常に独善的になりかねない危うい
一面を感じました。それは、あくまでも「私が」この世の中に対して
「こうなって欲しい」と願う欲求だから。大事なのは、その「想い」
が多くの人の心からの共感を得られるかどうかということ。そして
そのためには「私が」たくさんの人に共感できるだけの心の深さを
持っているかどうかということ。
***
Lua Novaという子供を持つ女性のためのNPOを訪ねました。Lua Nova
は、子供と若く貧しい母親のために、教育、保健、収入源の提供など
を通して社会の中で自立していけるよう支援をしています。
久しぶりに本当に貧しい暮らしをしている人と直接会ったような気が
しました。生産に携わっている女性たちのほとんどは、夫に捨てられ、
家を持たず、子供を抱えています。もちろんだからといって泣いて暮
らしているわけではありませんが、とにかく生き延びるために、子供
のために絶対的に収入が必要な人たちです。そしてビックリするほど
若い。14〜5歳の母親もいたようです。まだ子供のようなあどけない顔
をしているのに、片手に赤ちゃんを抱きながら、縫い物をしていたり
します。
人形をメインに生産していて、その他にもフシーコという独特の手芸
技術を使ったランチョンマットやバッグを作っています。正直法人
相手にそのまま売れる商品は今のところないような気がしました。

が、う〜ん、なんとか販路を見つけてあげたい!と思うような人たち
なのです。彼らはブラジル東北部Recifeの貧しい地域で出会った人た
ちととてもよく似ています。自分たちはほとんど何にも持っていない
のに、一生懸命今日初めて会った私のためにもてなしてくれて、興味
深々で話を聞いてくれて。たまたま今日女性たちのうちの一人が誕生日
だったのですが、こっそりその人のためにみんなでケーキを焼いていま
した。それから子供のひとりは、大事にとっておいたチョコレート菓子
をどっから持ってきたのかピンクの紙で飾られた箱に入れてプレゼント
にしてました。
私が感動するのは、こういう「人を思いやる心」なんだって思った。
お金を使うか使わないかに関わらず、誰かのために心から何かをしよ
うと自然に思えること。その価値の大きさを今日改めて感じたのです。
代表のRaquelが「私たちには、お金はないけど、そのかわりたくさん
の創造力があるの」と誇らしげに言っていた笑顔が忘れられません。
昨日ご紹介したユーカリプトスという木ですが、コアラの好物として
有名な「ユーカリ」だということを教わりました。ありがたし。まさか
ブラジルでユーカリに出会うとは思いませんでしたが、ついでにコアラ
は紛れ込んで来なかったようです。
昼過ぎから、昨日訪れたProjeto Curumimが出しているパウリスタ通り
のお店に寄ってきました。パウリスタ通りは、サンパウロの目抜き通り
で、ビジネスオフィスが立ち並んでいるエリアです。
Curumimのお店はそんな通りにあるショッピングセンターの中にありま
した。ごちゃごちゃと並ぶ小さなお店にまぎれて昨日見た商品の並ぶ
お店が。お店の女の子に「昨日Atibaiaに行ったよ」と言うとうれしそ
うに話をしてくれました。
それからProjeto Carmimで出会ったビアンカのアトリエがすぐ近くだっ
たので訪れることに。事前に電話をすることもなく訪ねたので少し心配
でしたが、笑顔で迎えてくれました。アパートの部屋は壁をすべて取り
払ってあり、そこここに彼女の作品がありました。動かしたり触ったり
することのできるアートワークで、モノクロカラーを使った抽象的な
作品です。ちょっと文章では説明しづらいのですが、とても素敵でした。
しかもちょうど彼女の両親がリオから訪れていたということで、一緒
にお茶を飲みました。ブラジルに来てから●●の母とか父に出会う機会
が多く、親友の両親にも会ったことがない人は大勢いるのに、と思うと
変な感じです。
日本だと家族は「内」の存在で、あまり「外」の交友関係とは重なり
ませんよね。でも、家族はやっぱりその人を生み育てた環境であり、
その人の一部。大切な友達のご家族にお会いするという機会がもっと
あってもよいのではと思います。
Atibaiaというサンパウロ近郊の街まで足を伸ばしてきました。朝から
訪れたのはIPEという環境NPO。ブラジル全土に4つの支部を持つ100人
規模の相当大きな団体で、主にリサーチや個別の環境保護プロジェクト
を運営しています。
しかしIPEにたどり着いてみてビックリ!!何が驚いたって、ものすごく
キレイな場所にあるんです。花と森と湖に囲まれて、建物もゴージャス
な別荘のよう。オフィスはすべてガラス張りで、外の自然を眺めながら
仕事ができる環境。こんないい場所で働けるなんて、心底うらやましい!
と思いました。話を聞いてみると、イギリスの著名な財団から寄付を
受けて6年前に建物を作ったそう。現在では、ブラジル全土のみならず、
南米諸国、ヨーロッパ、北米などから生物学、環境学を学びに生徒が集
まる場所にもなっています。

リーバイスブラジルのデザイナーがフリーでデザインしたTシャツ ↑
さて、肝心の商品ですが、Tシャツやバッグが主で、アップリケ(って
なんか懐かしい響きですが)の部分を地域の女性たちに作ってもらって
います。なぜ環境団体であるIPEがそんなことをしているかというと、
この地域では自然の森を燃やしたり切ったりして、代わりに育ちが早く
て売れるユーカリプトス(日本名不明)を植林しています。この木は
多量の水と土からの栄養分を必要とするので、年々水量が減少し、また
土が痩せてきてしまっている。そんな地域の住民に植林以外の現金収入
の手段として手工芸の仕事を与えることで少しでも自然林を守ろうと
いうのが理由です。月に一度の地域ミーティングでは同時に環境教育も
行い、実際にこの活動を通して植林事業から脱出した家族もいるそう
です。Atibaiaはサンパウロ都市圏に水を提供する5つの水源のうちの
ひとつ。将来の水不足は相当深刻です。
IPEの後は、同じAtibaiaにあるProjeto Curumimへ。この団体は子供へ
の多面的な教育プログラムを核として、活動維持のために様々な面白い
試みを行っています。メインなのがリサイクルペーパーとそれを使った
商品の制作。これがびっくりするほどセンスがいいんです。必ずどこか
にひとひねりがあるんですよね。ペーパーバッグにつけるクリスマスの
飾りなんかもものすごくかわいくて絶対欲しい!って思いました。日本
まで持っていくとなると値段の面で厳しいとは思いますが、カードや
リースのみであればなんとかなるかもしれません。

Ashoka Brasilが主催する生産者NPOのためのイベントに参加してきま
した。これは、雑貨や衣類、食べ物などを活動のために生産販売して
いるNPOの代表を集めて、ノウハウや知識を共有したりビジネス界から
講師を呼んでマーケティングについて学んだりという3日間に渡るワー
クショップです。その中で、初日の今日は夕方から商品紹介および販売
会を兼ねた懇親パーティが催されたため、私は午後2時くらいから準備
を手伝ってきました。
今回のようなイベントはAshokaでも初の試みだそうで、私が滞在して
いるまさにこの瞬間にこんな企画があるなんて、そしてクローズドな
イベントに招待されるほどAshoka内部の人間と非常に強いコネクショ
ンを持っていたなんて、自分でも驚くほどの偶然だと思います。
各団体の商品やパンフレットを机に並べたり、写真をとったり、それ
から食べ物の準備をしたりと手伝っているうちにあっという間に開始
の時間に。AshokaのフェローでもあるNPOの代表者たちがワークショッ
プを終了して帰ってきました。
中にはすでに訪問済みの団体から来ていた人もいて、うれしい再会も。
また今まで行ったことのない、アマゾンや南部の地方から遠路はるばる
来ていた人もいて、新しい出会いもたくさんありました。

その会場全体があまりにポジティブな空気に溢れていて、改めて「社会
起業家」と呼ばれる人たちのエネルギーとパワーを実感。これからもっ
ともっと多くの社会起業家たちに出会う機会がどんどん増えてくると
思うと心からドキドキワクワクです。
きっと、世界中でたくさんの人たちが待っている!!
Projeto Carmimを訪れました。病院でエイズや癌患者のためのアート
教育を行っている団体です。創立者のEduardoは、自らの入院体験から、
病院において医療関係者の患者に対する態度が非人間的であることに
強い問題意識を持って、8年前から活動を始めました。

現在までで延べ20,000セッションにも及ぶワークショップを行い、13
の展示会を開いてきた実績を持っています。患者と家族や医療関係者
のコミュニケーションを促進し、患者の尊厳を甦らせ、希望と笑顔を
生み出すプロジェクトです。後から知ったのですが、「Carmim」とは
「赤い命」あるいは「情熱」という意味。
そして、さらに面白いのが、彼らはCarmim Escola Social de Arteという
社会の課題とアートの接点を作る学校を経営しているという点。学生は、
環境問題、教育、貧困、青少年犯罪などを解決する手段として芸術を
どのように利用できるか、ということを学びます。貧困地域から奨学
金で入学する学生も多く、彼らは卒業後に学んだことを自分の地域で
生かすチャンスや職業を得るためのスキルも同時に得ていきます。
ブラジルでは、政府が特に貧困地域の若者のためにNPOで就労する機会
を与える奨学金を出しています。若者は自分の興味に応じてNPOを選択
することができ、そこで一定の経験を積むことで社会に出る準備を整
えるわけです。NPO側としても最初は時間がかかっても給与を直接払う
ことなしに働いてくれる人材がいることはメリットになります。日本
だと日産のNPO奨学金制度がありますが、政府がというのは聞いたこと
がないですね。
今日ちょうど奨学生のためのクラスを覗いてきたのですが、あんまり
好奇心が強くて、一瞬もじっとしていないので、なんだかRecifeのスト
リートチルドレンの子供たちを思い出しました。
グループでそれぞれのプロジェクトについてテレながら説明してくれ
たのですが、なかなか面白い。例えばオリジナルのコミックブックを
作って地域の小学校に配るプロジェクト、ストリートアート(許可を
もらった壁にテーマ性のある絵を書く)のプロジェクト、それから
少年院でワークショップを開くプロジェクト、リサイクル素材で製品
を作るプロジェクトなど。
ブラジルのNPOを訪ねていて思うのは、我々が彼らの活動やノウハウから
学べることがものすごく多いということ。例えば上記のような社会と
芸術を結ぶアートスクールというのは、ソーシャルデザインとからめて
美大などのコースにできそうだし(著名芸術家を巻き込めれば学校だっ
て作れそう?)、病院での芸術教育(ホスピスなどではもうあるのかも
しれませんが)は個人的には是非やってもらいたい内容です。Grupo
Primaveraでのクリエイティブな教育や地域密着型スクールのコンセプト、
Viva Rioのワークシェアリングやキャンペーンの効果的な実施方法など、
数えればきりがありません。
ここに来て、いろんな人に出会って様々な活動に触れていると、彼ら
がある側面では我々の一歩も二歩も先を歩いているということがよく
わかります。そんな現実に気がつけば気がつくほどに私がやりたいの
はまったく従来の「フェアトレード」ではないということを痛感する
のです。
モノ、カネ、ヒト、アイディア、イノベーション、コンセプト。
そして「想い」や「愛」
あらゆるものを地図に描かれた国境を越えて、よりスムーズにより
効果的に交換し共有する、そのための創造的な触媒であり、かかわる
全ての人により遠くより高く飛ぶことのできる力を与えるアクティブ
でしなやかな力強い翼のような存在。
それこそ私が遠い未来に描くJusTradeのビジョン。