2003年12月05日

Lua Nova

昨日配信されてきたメールマガジンの中で非常に心を動かされた問い
がありました。

>皆さんのビジネス、「想い」はありますか?
>「想い」からスタートしていますか?

社会起業関連の人たちの間では非常によく使われる言葉ですが、通常
のビジネスマガジンで出てくるとは思わなかったので少し驚きました。
発行者は本田晃一さんという非常に成功されている方なのでご存知の
方もいらっしゃるかと思います。

改めて考えてみて、私の中にはたくさんの強い「想い」があるなぁと
思うと同時に、一歩間違えると非常に独善的になりかねない危うい
一面を感じました。それは、あくまでも「私が」この世の中に対して
「こうなって欲しい」と願う欲求だから。大事なのは、その「想い」
が多くの人の心からの共感を得られるかどうかということ。そして
そのためには「私が」たくさんの人に共感できるだけの心の深さを
持っているかどうかということ。

***

Lua Novaという子供を持つ女性のためのNPOを訪ねました。Lua Nova
は、子供と若く貧しい母親のために、教育、保健、収入源の提供など
を通して社会の中で自立していけるよう支援をしています。

久しぶりに本当に貧しい暮らしをしている人と直接会ったような気が
しました。生産に携わっている女性たちのほとんどは、夫に捨てられ、
家を持たず、子供を抱えています。もちろんだからといって泣いて暮
らしているわけではありませんが、とにかく生き延びるために、子供
のために絶対的に収入が必要な人たちです。そしてビックリするほど
若い。14〜5歳の母親もいたようです。まだ子供のようなあどけない顔
をしているのに、片手に赤ちゃんを抱きながら、縫い物をしていたり
します。

人形をメインに生産していて、その他にもフシーコという独特の手芸
技術を使ったランチョンマットやバッグを作っています。正直法人
相手にそのまま売れる商品は今のところないような気がしました。

 

が、う〜ん、なんとか販路を見つけてあげたい!と思うような人たち
なのです。彼らはブラジル東北部Recifeの貧しい地域で出会った人た
ちととてもよく似ています。自分たちはほとんど何にも持っていない
のに、一生懸命今日初めて会った私のためにもてなしてくれて、興味
深々で話を聞いてくれて。たまたま今日女性たちのうちの一人が誕生日
だったのですが、こっそりその人のためにみんなでケーキを焼いていま
した。それから子供のひとりは、大事にとっておいたチョコレート菓子
をどっから持ってきたのかピンクの紙で飾られた箱に入れてプレゼント
にしてました。

私が感動するのは、こういう「人を思いやる心」なんだって思った。
お金を使うか使わないかに関わらず、誰かのために心から何かをしよ
うと自然に思えること。その価値の大きさを今日改めて感じたのです。

代表のRaquelが「私たちには、お金はないけど、そのかわりたくさん
の創造力があるの」と誇らしげに言っていた笑顔が忘れられません。

投稿者 遙 : 2003年12月05日 05:55 | トラックバック (4)
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?