「ぼくの、目になってください」
それは、まさにワークショップの中で目の見えない参加者から出た言葉。
コーチから「何かリクエストはない?」と聞かれたときの彼の答え。
「ぼくの、目になってください。そして、ときには足に」
自分の内面を探り、自分の存在意義を再確認するためのコーチングで、
彼は最初にこの言葉を口にしました。
コーチは、彼と体を重ねるように立ち、そして同じ方向を向いて歩み始めます。
手をしっかりとつなぎ、目に見えるものを次々と彼に伝えながら。
「自らが熱く燃え、そっとまわりを照らす照明」
それが、彼の口にした彼自身の存在意義。この世に生を受けた使命。
コーチは言います。
「そんなあなたのことを、たくさんの人が待っていると思う」
静かな情熱に溢れたその言葉。
ああ、もうこれはコーチングなどではない。
裸の人と人が、魂を触れ合わせる瞬間。
ただ、ともにある、瞬間。
それを見守る半分の人が、泣いていた。
そして、残りの半分の人は、心の中で涙した。
彼の目が見えないからではない。
人と人が、こんな風に関われるのだと。
その尊い真実を目の当たりにして心を動かさぬ人はいない。
いよいよひとつの夢を叶える一歩を踏み出しました。
盲目の方と一緒にコーチ養成機関のトレーニングを受け始めたのです。
正確に言うと、今回の分までは私はすでに受講済みなのでサポート参加、
そして次回からは一緒に参加者としての参加。
去年の夏に、松村が視覚障害者の新しい職の可能性としてコーチがあり
えるのではないか?と言いはじめてから半年。自分にとっては、ずいぶん
長い時間だったように思いますが、客観的に見たらとても早い展開だった
のかもしれません。
とにかく、まったく何もわからない世界なので、「やりたい」という想い
だけでいろいろ失敗もしてきました。信用してもらえなくて悲しい気持ち
になったこともたくさんありました。そんな中、ほんとうに数え切れない
くらい多くの方々に支えていただきました。
これは、みんなの夢なんだ。
今日、ハッキリとそう思いました。
そして、すべての始まりの一ページがひらいたのです。
自己紹介のときに、彼が言った言葉を私は一生忘れないと思います。
「人生で実現したいことは?」そんな問いの答え。
僕は、一生に一度でいいから車を運転したい。
夢でよく見るんです。
左ハンドルの車を運転している自分を。
そんなこと、一生無理だと思うけど・・・。
でも。
そんな、「できない」と思えるようなことをやっていきたい。
ひとりひとりには可能性がちゃんとあるんだと思うから。
僕は、コーチになりたい。
初回の最初の一言でいきなり泣きそうになりました。
・・・いやいや、涙は最終回のためにとっておかなくちゃ。
まだまだこれからの道のりが長いのですから。
今日はとってもいいことがありました!
視覚障害者のコーチ育成プロジェクトで、ついに本格的に参加してくだ
さる決意を持った方とめぐり合えたのです。今のところ3月から基礎の
コースを受講し、その後連続して応用コースを受講して、今年の秋には
晴れてコーチの資格を取得できる予定です。
このプロジェクトが始まったときに私が思い描いた夢がひとつ叶いそう。
それは、最初の視覚障害者コーチの候補と一緒に、コーチングのコース
を受講するという夢です。
コーチになるために乗り越えなければいけない
すべてのプロセスを共有したい。
リスクを承知で私たちのことを信じて挑戦しようとする方のために、
必要なときには、必ず側にいる存在でありたい。
それは、思いつきで始まったプロジェクトが、形になる瞬間に生まれた
決意であり、思い。
こんな気持ちになるなんて、はじめは思ってもみなかった。
私の心も夢も、いつのまにかこんなに成長していたんだ。
今年一年を振り返って、いろいろ思うところはあるのですが、大きくは
ふたつ。ひとつは素晴らしい出会いへの感謝。もうこれは、言葉にでき
ないほど有難く思っているのですが、ここで感謝の言葉を述べるよりは、
ひとりひとりに改めて御礼を伝えたいと思います。
もうひとつは、「何もわかってなかったからこそできたこと」を
ずいぶんたくさんやったな、と思います。コーチングに関しても、去年
の今頃は名前くらいしか知りませんでしたが(笑)、そのおかげで他業界
から見ると比較的遅れているコーチングビジネスのシステム化や標準化
という部分に先入観なしで取り組むことができました。
徹底的に顧客視点に立って、何がわかりづらくて、何が敷居を高くして
いるのか考えに考え、コーチの目線では気付きづらいたくさんのポイント
を組み込むことができました。もちろんここに松村のコーチとしての視点
や、数多くの素晴らしいコーチの方々のご助言があったからこそ、
はじめて素人の視点が生きたわけですが。
それから、視覚障害者のコーチ育成プロジェクト。この話が持ち上がった
今年の8月ごろ、私たちと「障害者」の接点は限りなくゼロ。障害者に
関わる世界がどんなものかまったくわからない中、笑っちゃうほど体当
たりで進んできました。ジョイコンサルティングの木村社長や、タートル
の会の下堂薗氏、コーチ養成機関CTIの代表島村氏など素晴らしい方々の
ご助力のおかげで、早くも来年1月には初めてのコース参加者が生まれる
予定です。
これまた、視覚障害者を知る多くの方からは、「難しい」「それほど単純
ではない」「無責任ではないのか」と多くの厳しいコメントもいただき
ましたが、それらのコメントの一つ一つの中からプロジェクトを進めて
いくヒントを山盛り見つけることができました。
何もわからないと、まず「無理かどうか」がわからない。
何もわからないと、謙虚に真摯に周りの人の言葉を受け止められる。
何もわからないと、小さな成功が大きな達成感をもたらしてくれる。
「何もわかってないくせに」
そんな風に自分でさえ思って少し苦しく感じたこともあった。
いえ、ずっとどこかでそういう風に思っていた、というほうが正確かも
しれない。
しかし、今この一年で達成した様々なことを思うに、もし私が視覚障害者
のことをたくさん知っていたら、コーチングの表も裏も知り尽くしていた
ら、たぶんこういうビジネスやプロジェクトを立ち上げることはなかった
のではないかと思う。
これから一番怖いのは、「知った」と思ってしまう瞬間かもしれない。
視覚障害者のコーチ育成プロジェクトですが、最近トントン拍子に話が
進んでいます。今日も、企業の人事部で働いている視覚障害者の方と
お会いしてプロジェクトの説明をしてきました。
岡山や大阪でも、かなり本気で検討してくれている方がいらっしゃい
ますし、ここに来て、来年には第一号の視覚障害者コーチを輩出して
いける目処がたってきました!
コーチ養成機関CTI JAPANも、全面的に協力していただけることになり、
名古屋の近藤所長からも資金調達やネットワークの面で多大なご尽力を
いただいています。
プラットフォームともいえるべきつながりが今まさに生まれようと
しています。
STYLEのときに、「なぜ私が視覚障害者支援なのか?なぜ私がコーチング
なのか?これを本気でやるつもりなのか?」という点でいろいろと
コメントもいただいたのは10月です。人に理解できるように説明でき
ない自分がもどかしく、正直「信じてもらえない」という悔しい気持ち
もありました(今思えば、まったく自分中心の考え方でイヤなのですが)。
まだまだプロジェクトとしては道半ばですので、今これを書いてしまう
のは尚早かもしれません。しかし、ここまで来るのにさえかなり地道な
積み重ねをしてきました。視覚障害者団体の集まりで、疑いの目にさら
されたり、厳しいコメントをいただいたりしたこともありました。
障害者の世界に関してほとんど知識も経験もない自分を恥ずかしく思う
こともしばしばでした(今もですが)。本気でコーチになりたいと
思ってくれる人が現れるのにいったいどれくらいの時間がかかるのか
見当もつかず、進んでいるのかもどっているのかわからない状況に希望
を持てない瞬間も訪れました。
それでも、やりたい。
誤解を恐れずに言えば、そう思うのに、やはり理由はない。
これは、私の自己実現につながるものではあっても、そのものではない
し、自分の一生をかけてやることではないかもしれません。
しかし、強いて言うならば、
「今、私たちにしかできないことだから」
その感覚が自分を走らせています。
その証拠に、多くの心ある人たちが、協力の手を貸してくれる。
社会から、人から求められて、それに全力で応え続ける。
その営みのひとつ。
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視覚障害者のコーチ育成プロジェクトですが、名古屋でパネリストをつと
めさせていただいたり、ジョイコンサルティングのメールマガジン
「障害者雇用実況生中継」に掲載していただいたり、おかげさまでだいぶ
問い合わせが増えてきました。
その中でも、今日は特に強く興味を持っていただいている方とお電話で
お話していたのですが、その方から最後にいただいたお言葉に心が熱く
なりました。
「障害者の中には、年金で暮らせるからそれでいい、という人もいます。
でも、私は年金生活じゃなくて、ひとりの男として世の中の役にたたんと
いかんと思うんです」
誰かの役に立つ。
これほどシンプルで、同時にその実感ほど人に活力を与えるものはない。
しみじみと心で感じました。
私は今日、誰かの役にたっただろうか?
[どうか★応援してね★]
名古屋にいる間に素晴らしい人に出会いました。
名古屋盲人情報文化センター所長の近藤氏です。
近藤氏は、富士通でご活躍された後、会社を経営、ビジネスコーチと
しての経歴を持ちながら3年前から同センターの所長に就任されました。
ご自身も左目を患われています。
近藤氏が入ってきてからの同センターは、ガラリと変わったそうです。
それまで受身だった職員が自分で考えるようになり、より密なコミュニ
ケーションをとるようになった。新しいアイディアや施策をどんどん
実行し、マスコミ掲載回数も数知れず。大変な実績です。
近藤氏のお話を伺う中でいくつかとても印象深いエピソードがありました。
センターでは視覚障害者のためのPC講習を実施しているのですが、
あるときボランティアの方がバスを見て「所長、このバス買ってくれま
せんか?」と言い出したというのです。
PC講習といっても、名古屋まで出てこられない人がたくさんいます。
その人たちのために移動で教えられるようにしたい。そういう意図だった
そうなのですが、政府からも企業からも予算がついていないのに800万円
も出してバスを買うというのは相当な出費です。結局「すべて後の面倒
はみるから」というボランティアの声に負けて近藤氏はバスを購入する
ことを決意します。
ITバスという名前で活躍し始めたバスが新聞に載った次の日。役所から
電話がかかってきて、「助成金がつくかもしれない」と。結局800万円
のうち500万以上は予算がおりたということでした。
その話をしてくださった後で近藤氏はこうおっしゃいました。
「最初から予算がおりるようなことをやっても感動は生まれない。
本当に意義のある福祉サービスで予算があったから始めたものなんか
世の中にひとつだってないんだから」
何が近藤さんをそんな風に動かすのですか?
あまりにも行動的で積極的な近藤氏の活動に驚いた私はそう尋ねました。
「楽しいから」
迷うことなくその言葉をくださった近藤氏は間違いなくセクシーです。
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中途視覚障害者の復職を考える会(=タートルの会)が主催する
月例会に参加しました。
直前に決まったのですが、なんと「夢、討論フォーラム」というセクション
でジョイコンサルティング(障害者の人材紹介会社)木村氏と並んで
パネリストをさせていただくことになりました。もちろん視覚障害者
のコーチ育成プロジェクトに関してです。
最初にコーチングを知っているかどうか尋ねたところ、半数以上の方が
聞いたことがあると手をあげてくださって少しほっとしました。
私たちの事業内容、このプロジェクトが生まれた発端(そう、最初は
お客様のひとりが視覚障害者にサッカーを教えていたことがきっかけ
でした)、コーチという職業について、プロジェクトの協力体制や
企業側の反応など一通りお伝えしました。
いろいろな質問や意見が出たのですが、最後にその中でもひときわ
厳しい意見をいただくことになりました。
「国家資格でもないのに」
「資格取得に50万円をかかるなんてとんでもない」
「取得後に就職先は保証されているのか」
「所詮人の話を聞いて気休めになるだけではないか」
「視覚障害者の人生経験ではカバーできれないことが起きるに違いない」
多少「コーチング」に関する誤解から生じている内容も含まれていま
したが、ほとんどは疑問に思って当然の内容だと思いました。しかし、
同時にこれらのポイントをクリアすれば受け入れてもらえる、そんな
確信が芽生えたのです。
・視覚障害者のコーチとしての適性
・資格取得の費用
・資格取得後の就職
大きくはこの三つです。
そして、これらは、面白いほどに視覚障害者に限った問題ではないの
です。健常者でコーチを目指す人も皆同じことに悩みます。「自分は
コーチに向いているのだろうか」「コーチングの研修を受けるお金を
どうやって捻出するか?」「資格を取ったとしても、それで食って
いけるだろうか?」
そう、なにひとつ違わないということに気がついた
というのが一番大きな収穫だった。
コーチという人間が日本で3000人まで増えたのも、ひとりひとりが
それぞれのおかれている環境の中で、問題をひとつずつクリアして
キャリアの可能性を拓いてきたからこそ。視覚障害者の方がコーチに
なる際も同じようにひとつずつクリアしていけばきっと新しい職業の
ひとつとして確立していくことができるはずです。
さらに、名古屋の会では、たくさんの方々にお声がけいただき、
プロジェクトやコーチングそのものに興味を持っていただくことが
できました。
行ってよかった!
心の中に静かな勇気と確信を得ることができました。
[どうか★応援してね★]
出張で名古屋にいます。
土曜日に中途視覚障害者の復職を考える会(=タートルの会)が主催
する月例会に参加するためです。
今日は名古屋盲人情報文化センターにお邪魔したのですが、いろいろ
と面白い発見がありました。特に、視覚障害者向けに開発された商品
は工夫が随所にみられてほんとうに面白い。
たとえば、黒いしゃもじ。
「なんで黒いの?」
そう思われますか?わたしもそう思いました。
でもちょっと想像してみてください。
白いご飯の上に白いしゃもじ。弱視の場合、どこにしゃもじがあるのか
わかりませんよね。だから、しゃもじがすぐに見つけられるように黒い
しゃもじなんです。同じ発想で、備長炭歯ブラシやブラック綿棒という
のもあります。
それから、フタがパカっと開く時計。
「なんで開くの?」
そう思われますか?わたしもそう思いました。
でもちょっと想像してみてください。
時計の針の居所を知る方法。フタが開けば、目で見えなくても指で触れて
確認することができますよね?でもこれは私もほしいなって思っちゃい
ました。だって誰かとお会いしているときに時計をみて時間を確認する
のって気がひける(笑)。
帰ってきてから、身の回りの人にクイズを出しました。
「視覚障害者のためのしゃもじってどんなだと思う?」
「目が見えない人のための時計ってどんな工夫があると思う?」
まるで新商品の開発会議!いろんなアイディアが飛び出てきてひとしきり
盛り上がりました。
目が見えない人がどんなことに困っていて、どんな工夫があれば助かる
のか。逆に、ぱっと思うほど困ってないことや、実際には全然問題なく
できることがたくさんある。
想像力を広げたい。
もっと、もっと、もっと。
●視覚障害にまつわるグッズ
●視覚障害者のコーチ育成プロジェクトに取り組んでいます!
[どうか★応援してね★]
視覚障害者の方とコーチの交流会を行ったのですが、その後先方でとり
まとめていただいている方から「このプロジェクトを凍結したい」
とご連絡をいただきました(後で必ずしも言葉のままの真意ではない
ことがわかったのですが)。
まずショックでした。
それから、「なぜ?なにがいけなかったの?」
ぐるぐると頭の中を駆け巡ります。
ようやく本人と話すことができ、先日の反省会をすることができました。
ありのままを書こうと思います。
まずもっとも根本にあったのは、お互いの期待するものが異なっていた
ということ。私たちは、とにかく現状を知らなければ、またコーチと
いう職業のことを伝えなければ始まらないと思い、「とりあえず集まっ
て交流」を意図していました。ところが、集まってくださった方々は
「ジャストレードという会社がどれだけ信用できるのか」「どこまで
話が進んでいてどんな体制が整っているのか」という部分を知りたかっ
たのです。
今思えば一方的だったかもしれません。「コーチングとは何か」
「キャリアとしてのメリットがどこにあるのか」そればかりを伝えよう
としていました。
また、追い討ちをかけるようにコーチになるためにかかる費用のことも
あります。私たちは個人の費用負担を軽減するような仕組みを作ろうと
思っていますが、今、現実にすでにあるものではありません。「費用
負担を軽くする仕組みを作ろうとしている」言ってしまえばその気持ち
だけなのです。
しかもそれを口にしているのが創業半年の世間的には実績のない会社
なのですから、「信用できない」と言われればそれまで。
私たちはどうやら入り口を間違えてしまったらしい。
そのことを今回は学びました。最初から多くの人数を集めて一度に話
をするべきではなかった。ひとりひとりと信頼を築きながら、機会を
作っていくべきだった。
同時に、コーチング自体には興味を持ったという人もたくさんいたこと
がわかりました。また、最初のアクションで失敗したことで、正しい
進み方がわかってきました。
必要なのはボトムアップとトップダウン。
ボトムアップは、ひとりひとりとの対話と信頼づくり。
トップダウンは、障害者やコーチの組織との関係構築と仕組み作り。
失敗したおかげで、不思議とできそうな感じが強まってきました!
プロジェクトXには圧倒的な困難が不可欠なのですから。
[どうか★応援してね★]
「中途視覚障害者の復職を考える会=タートルの会」へ参加してきま
した。タートルの会は、視野が狭くなる緑内障や、遺伝性で徐々に視力
が失われる網膜色素変性症、糖尿病などにより、人生の半ばで視覚障害
に見舞われ、職を失った人たちを支える会。
3名の視覚障害者の方々が、それぞれ職場での生活をお話くださいま
したが、どの方も自信を持ってお話されていたのが印象的でした。今日
の発表者が語ってくださった仕事の内容は、社内イントラサイトの更新
作業や営業成績データのとりまとめなど総務・庶務まわりが主。
議論になったことに、意外とITやシステム周りのことが多かったのには
驚きました。例えば電子データの読み上げソフトについて、またそれら
のソフトのイントラシステムとの相性など。IT技術の進歩が視覚障害者
の世界を大きく広げる可能性を持っていることを強く感じました。
日本IBMがバリアフリーテクノロジーを積極的に開発していますが、こう
いう社会貢献はほんとうにセクシーですね。科学技術と社会貢献という
ことに思いをめぐらせていると、以前にPassion in Actionのメールマガ
ジンで紹介したAurolabのことを思い出しました。Aurolabは、白内障
患者の視力回復に使われる人工水晶体や、眼科用の手術用縫合糸を
大変な安価で生産する技術を開発した「非営利の」医療器具メーカー。
もともと欧米で100〜150ドルで市販されているのと同レベルの品を、
4〜6ドルで売ることができる生産・販売方法を生み出しました。そう
した安価な水晶体をインドなどの発展途上国で販売し、低所得者層に
医療技術の恩恵を広めることに貢献しています。
彼らが提唱するのは「真心資本主義」
企業が医療関連商品を高い値段で少量しか売らないことを市場の失敗
とみなし、「貧しい人にもいきわたる医療」と「病院自体の収益を守る」
ことを両立させるために、「支払い能力に応じた代価」を要求する仕組
みを作ったのです。インドの現地病院では、三分の一の患者は無料もう
三分の一はコストの65%負担、そして残りの三分の一の患者にはコスト
以上の医療費を負担を請求することで飛躍的に多数の人がサービスを
受けられる体制を実現しました。
セクシーでしょ?
[どうか★応援してね★]
NHK福祉ネットワークの「光と音を失っても」をみました。
盲ろう者(視覚障害と聴覚障害の組み合わせをもつ人)は、日本に
推定1万3千人。そのうち、所在がわかっているのは、たった700人
(5.4%)。光も音もない世界で、多くのひとは引きこもってしまう
からだといいます。
全国盲ろう者大会は、そんな彼らがお互いに出会える場。
今年も100人前後の盲ろう者とボランティア通訳者が集まりました。
しかし、目も見えず、耳も聞こえない人たちは、いったいどのように
コミュニケーションをとるのでしょうか?
実は、盲ろう者は、最初いずれかの機能が働かず、後からもうひとつ
の機能が失われる場合が多く、その障害の発展の仕方によってコミュ
ニケーションのとり方が異なるとのことでした。
例えば、触手話。これは、手話を触って理解するものですが、最初に
聴覚障害があって手話を学んでいて、後に視覚障害を発症した場合に
有効です。そして、指点字。指で点字を表現するもので、最初の視覚
障害があって点字を学んでいた人が、後に聴覚障害を発症する場合に
使われます。
触手話でお互いの手を触りあいながら、一心に会話している人たちの
姿が印象的でした。また、茨城の盲ろう者代表の女性の言葉。「見え
なくても、聞こえなくても、人間ですから。外に出たいという気持ち
は同じようにある」
「人間ですから」
そんな言葉が重みをもってしまうほどに。
「目も見えず、耳も聞こえない」という現実は深い。
さらに番組には自身も盲ろう者であるという東京大学助教授の福島智氏
が登場。「体と体で触れ合うことが唯一の社会との接点」「盲ろうは、
盲+ろうの足し算ではなく掛け算だ」そんな言葉が頭に残りました。
目が見えず、耳が聞こえなくなって、
一番辛いことはなんだろう?
好きな音楽が聴けなくなることだろうか?
大切な人の顔が見えなくなることだろうか?
美しい景色を味わえなくなることだろうか?
一番辛いのは。
きっと孤独。
他人と関わる手段が極端に減ってしまうこと。世の中のほとんどの人
と普通にコミュニケーションがとれなくなってしまうこと。自分と
同じ気持ちを共有できる人がほとんどいないこと。
それでも。
触れることの喜び。
感じることの喜び。
心を通わせることの喜びを受け止めることはできる。
そんな喜びを私は毎日感じ取れているだろうか?
[本日の日記に★投げキッス★]
視覚障害者コーチ育成プロジェクト。まず第一歩としてコーチと視覚
障害をもつ方々をお引き合わせする場を企画しました!
参加者の方は、下は18歳から上はおそらく40〜50代の方までさま
ざま。あんま師や看護士、プログラマとして働かれている方、現在は
無職の方、学生の方、盲学校の教師をされている方などかなり多様な
方が集まりました。コーチ側もお忙しい中なんと6名もお集まりいた
だいて、プロジェクトに対する可能性や期待の大きさを感じました。
あまりにもたくさんのことがありすぎて、すべては書ききれないのです
が、とにかくひとりひとりが様々なことを感じ、考え、それをシェア
することができた非常に貴重な時間だったと思います。
途中でコーチのおひとりが参加者を相手にデモコーチングを行ったの
ですが、これがまたとても強く印象に残りました。40分くらいだった
のですが、まわりは本当に静まり返り、ふたりだけの空間になって
しまったよう。終了後「あまりのことに圧倒された」「こんなコーチ
に自分がなれるのだろうか?でもなれるならなってみたい」そんな
コメントがどんどん出てきました。コーチングに慣れている他のコーチ
の方や私たちでさえ、強い衝撃を受け、私もなりゆきを見ていて涙が
出てくるのを抑えるのが大変でした。
また、それ以外で特に印象に残っていたコメントはふたつ。
ひとつは、「視覚障害者だからコーチに向いているというのはおかしい」
というもの。目が見えないからこそ他の機能が発達するというのは確か
にあると思うのですが、健常者と同じように向いている人、いない人は
いるはずだということです。これは、「女性だから、場をなごませるの
が得意」といわれてムッとするのと同じですね。納得します。
それから、「電話でのコーチングあれば、最初から最後まで視覚障害
を持っていることを伝える必要がない。そうした積み重ねによって
コンプレックスを克服していくことができるのではないか」という
発言。この言葉が印象に残ったのは、みなさんとても前向きで、元気
そうな方々ばかりだったので「コンプレックス」という言葉に一瞬
違和感を感じたからだと思います。しかし、「目が見えない」という
ことでどれだけ不自由をし、また悔しい思いをされてきたかという
ことを考えればこうした思いは非常に根が深いものなのだろうと思い
ました。
自分がまだまだいろいろな条件で人を判断したり、勝手に思い込みを
生み出していることを強く感じた一日。そして、今まで以上に、強く、
強く、このプロジェクトの意義を感じた一日。
[毎日感謝★投票お願いします★]
さて、昨日のアイディアがいったいどういうものであるか。
是非お伝えしたいと思う。
そして、関連するこんな情報があったよ!こんな人を知っている!
そんな場合には、迷わず連絡してほしいです。
発端は、松村が視覚障害者のサッカーコーチをしている方に出会った
こと。そして、彼女がその方と話しをするうちに、さまざまな考えが
結びついて、生まれでた最高にセクシーなアイディアです。
「視覚障害者をプロのコーチに育て、
企業の社内コーチとして送り出す」
コーチングは7〜8割が電話で実施されますが、視覚障害者は目が
見えないだけに耳の感覚が鋭く、声のトーンや微細な雰囲気から相手
の気持ちや本質・本音を知るというコーチに必要な特性を備えている
人が多いです。一方、視覚障害者の現状として、職業選択の自由が
ほとんどなく(あんま師など)、100件履歴書を出して1件面接できる
か、もし採用されても当人の意思や希望と関係なく単純作業しかさせ
てもらえないなど、個人の尊厳を制限される厳しい状況があり、将来
に不安を抱いている人も少なくありません。そのような中で、自らの
特性や素質を開花させて、コーチとして正式に雇用されることが実現
できれば、視覚障害者業界としては大きな希望となります。
また、企業が障害者を(社内)コーチとして雇用するモデルは、企業
側のニーズも満たすことができます。企業側は障害者雇用枠で障害者
を雇ったものの、実際にはどのような仕事を任せれば良いのかわからず、
活かすことができない現状があります。しかし、プロレベルの障害者
コーチを雇用することは、障害者雇用促進のみならず、優秀な社員を
雇うのと同様の効果が得られることになります。
わたしたちは、視覚障害者がコーチとなる支援および企業への就職
支援をします。支援財源の1つとして、現事業である(健常者)
コーチとのセッションに対してクライアントにポイントを付与し、
クライアントは自由意志でポイントを「視覚障害者コーチ育成基金
(仮名)」に寄付することが可能になります。
これは、自分が元気になったパワーを楽しみながら他の人につなげて
いく仕組みであり、コーチングを受けた人がコーチを育てる支援を
するというまったく新しい循環型モデルです。
このアイディアをつきつめて考えれば考えるほど、その鮮やかさは
冴え渡り、右脳を躍動させずにはおきません。
このモデルが実現すれば。
日本の視覚障害者がまったく新しい地平を切り開けるだけではなく、
世界に輸出できる社会的なイノベーションになる。
[本日の日記に★ざぶとん一枚★]
ゾクゾクするアイディアに完全に虜になってしまった。
熱い、熱い、熱い。
話す人、ひとりひとりが、まるで目の覚めたような顔をする。
鮮烈に、稲妻のように伝わる。
みな、左脳ではなく、右脳で反応するのがわかる。
そして、心から「それは是非やって!」と。
これがホンモノの輝きだと思った。
大事なときにいつも現れるこの感覚。
選択肢がそれしかなくなっちゃう瞬間。
もう選ぶ必要すらない。
動くだけ。走り出すだけ。前に進むだけ。
[本日の日記に★ざぶとん一枚★]