今年一年を振り返って、いろいろ思うところはあるのですが、大きくは
ふたつ。ひとつは素晴らしい出会いへの感謝。もうこれは、言葉にでき
ないほど有難く思っているのですが、ここで感謝の言葉を述べるよりは、
ひとりひとりに改めて御礼を伝えたいと思います。
もうひとつは、「何もわかってなかったからこそできたこと」を
ずいぶんたくさんやったな、と思います。コーチングに関しても、去年
の今頃は名前くらいしか知りませんでしたが(笑)、そのおかげで他業界
から見ると比較的遅れているコーチングビジネスのシステム化や標準化
という部分に先入観なしで取り組むことができました。
徹底的に顧客視点に立って、何がわかりづらくて、何が敷居を高くして
いるのか考えに考え、コーチの目線では気付きづらいたくさんのポイント
を組み込むことができました。もちろんここに松村のコーチとしての視点
や、数多くの素晴らしいコーチの方々のご助言があったからこそ、
はじめて素人の視点が生きたわけですが。
それから、視覚障害者のコーチ育成プロジェクト。この話が持ち上がった
今年の8月ごろ、私たちと「障害者」の接点は限りなくゼロ。障害者に
関わる世界がどんなものかまったくわからない中、笑っちゃうほど体当
たりで進んできました。ジョイコンサルティングの木村社長や、タートル
の会の下堂薗氏、コーチ養成機関CTIの代表島村氏など素晴らしい方々の
ご助力のおかげで、早くも来年1月には初めてのコース参加者が生まれる
予定です。
これまた、視覚障害者を知る多くの方からは、「難しい」「それほど単純
ではない」「無責任ではないのか」と多くの厳しいコメントもいただき
ましたが、それらのコメントの一つ一つの中からプロジェクトを進めて
いくヒントを山盛り見つけることができました。
何もわからないと、まず「無理かどうか」がわからない。
何もわからないと、謙虚に真摯に周りの人の言葉を受け止められる。
何もわからないと、小さな成功が大きな達成感をもたらしてくれる。
「何もわかってないくせに」
そんな風に自分でさえ思って少し苦しく感じたこともあった。
いえ、ずっとどこかでそういう風に思っていた、というほうが正確かも
しれない。
しかし、今この一年で達成した様々なことを思うに、もし私が視覚障害者
のことをたくさん知っていたら、コーチングの表も裏も知り尽くしていた
ら、たぶんこういうビジネスやプロジェクトを立ち上げることはなかった
のではないかと思う。
これから一番怖いのは、「知った」と思ってしまう瞬間かもしれない。
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