2004年09月14日

光と音を失っても

NHK福祉ネットワークの「光と音を失っても」をみました。

盲ろう者(視覚障害と聴覚障害の組み合わせをもつ人)は、日本に
推定1万3千人。そのうち、所在がわかっているのは、たった700人
(5.4%)。光も音もない世界で、多くのひとは引きこもってしまう
からだといいます。

全国盲ろう者大会は、そんな彼らがお互いに出会える場。
今年も100人前後の盲ろう者とボランティア通訳者が集まりました。

しかし、目も見えず、耳も聞こえない人たちは、いったいどのように
コミュニケーションをとるのでしょうか?

実は、盲ろう者は、最初いずれかの機能が働かず、後からもうひとつ
の機能が失われる場合が多く、その障害の発展の仕方によってコミュ
ニケーションのとり方が異なるとのことでした。

例えば、触手話。これは、手話を触って理解するものですが、最初に
聴覚障害があって手話を学んでいて、後に視覚障害を発症した場合に
有効です。そして、指点字。指で点字を表現するもので、最初の視覚
障害があって点字を学んでいた人が、後に聴覚障害を発症する場合に
使われます。

触手話でお互いの手を触りあいながら、一心に会話している人たちの
姿が印象的でした。また、茨城の盲ろう者代表の女性の言葉。「見え
なくても、聞こえなくても、人間ですから。外に出たいという気持ち
は同じようにある」

「人間ですから」

そんな言葉が重みをもってしまうほどに。
「目も見えず、耳も聞こえない」という現実は深い。

さらに番組には自身も盲ろう者であるという東京大学助教授の福島智氏
が登場。「体と体で触れ合うことが唯一の社会との接点」「盲ろうは、
盲+ろうの足し算ではなく掛け算だ」そんな言葉が頭に残りました。

目が見えず、耳が聞こえなくなって、
一番辛いことはなんだろう?

好きな音楽が聴けなくなることだろうか?
大切な人の顔が見えなくなることだろうか?
美しい景色を味わえなくなることだろうか?

一番辛いのは。
きっと孤独。

他人と関わる手段が極端に減ってしまうこと。世の中のほとんどの人
と普通にコミュニケーションがとれなくなってしまうこと。自分と
同じ気持ちを共有できる人がほとんどいないこと。

それでも。
触れることの喜び。
感じることの喜び。
心を通わせることの喜びを受け止めることはできる。

そんな喜びを私は毎日感じ取れているだろうか?

[本日の日記に★投げキッス★]

投稿者 遙 : 2004年09月14日 13:23 | トラックバック (9)
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