2005年06月26日

ぼくの、目になってください

「ぼくの、目になってください」

それは、まさにワークショップの中で目の見えない参加者から出た言葉。
コーチから「何かリクエストはない?」と聞かれたときの彼の答え。

「ぼくの、目になってください。そして、ときには足に」

自分の内面を探り、自分の存在意義を再確認するためのコーチングで、
彼は最初にこの言葉を口にしました。

コーチは、彼と体を重ねるように立ち、そして同じ方向を向いて歩み始めます。
手をしっかりとつなぎ、目に見えるものを次々と彼に伝えながら。

「自らが熱く燃え、そっとまわりを照らす照明」

それが、彼の口にした彼自身の存在意義。この世に生を受けた使命。

コーチは言います。

「そんなあなたのことを、たくさんの人が待っていると思う」

静かな情熱に溢れたその言葉。

ああ、もうこれはコーチングなどではない。

裸の人と人が、魂を触れ合わせる瞬間。

ただ、ともにある、瞬間。

それを見守る半分の人が、泣いていた。
そして、残りの半分の人は、心の中で涙した。

彼の目が見えないからではない。

人と人が、こんな風に関われるのだと。
その尊い真実を目の当たりにして心を動かさぬ人はいない。

視覚障害者のコーチ育成プロジェクト

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投稿者 遙 : 2005年06月26日 07:59 | トラックバック (3)
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