2007年02月07日

まずい。

(注:これは、4年前のお話です。ことの経緯はこちらから

突然の大声に目が覚めると、あたりが騒がしい。

窓の外を見ると、一面真っ白だ。
まさか雪崩にでも巻き込まれて生き埋めに!
と案じていたところ、よくよく見るとものすごい吹雪で真っ白に
見えたらしい。こんな大雪でも走るとは、さすがアメリカのバスだ。
気合が違う。

そう思っていた自分の浅はかさに後悔したのはその三秒後。
「繰り返します。Springfiledから西・南へのバスコネクションは
雪のためすべてキャンセルとなりました!」

え〜〜〜〜〜〜!

だって、どうすんの?
こんな場所に放り出されたら凍えて死ぬよ、普通は。
周りも騒然としている。

「とにかく、Springfieldで担当に確認してください!
私はこれ以上は何も知らないんですから!」
とついに運転手も
開き直る始末。とりあえず騒いでもしょうがないことが明らかになり、
皆席でぶつぶつ言いながら待機。10分後にSpringfieldという
ターミナルに着いた。

今度はターミナルの担当官とやらがでてきて、
「今の段階では本日バスがでるかでないかはわかりません。
とにかく今現在すべてのバスは止まっています。
その辺でふらふらして待っていてください」

。。。

もはやとりつくシマもない。
しょうがないので、待合室に入って席を確保。周りを見回して、
あまり居心地のよい空間ではないことを確認。ごみをあさる人、
雑談に講じる人、小銭をせびりにくる人。ここでいつになったら
走るかわからないバスを待つのか〜。

2時間経過・・・状況変わらず。

さらに1時間経過・・・状況変わらず。

もう一度担当に掛け合ってみる。
「いつ走るか?そりゃこっちが聞きたいよ」
「は?じゃぁこのまま夜を越せちゅうの?」
「いや〜。このまま行ったらそうなるだろうね〜」

えっ?そうなの?このままこの極寒のターミナルで?

周りのアメリカ人は次々と家族なり親戚なりの車に吸い込まれていき、
私はまるで幼稚園でママが引き取りにくるのを待っている子供のようだ。
そして、ママはやってこないことを私は知っている。

まずい。

頭の片隅に、
「身元不明日本人、アメリカ北部のバスターミナルで凍死」
「衝撃!こうして私は身ぐるみ剥がされた」

といった見出しが駆け巡る。

とにかくこの状況を打開しなければ。

重い荷物を引きずりながら、とにかく近くに泊まれる場所を探すのだ。
ちょうど公衆電話の横に観光客用の古びたパンフレットが並んでいる
のが目に付いた。これだ!これにはきっとホテルの便利情報がきっと
載っているはず。リーフレットを開くと、ビンゴ!ホテルリストが
あるではないか。

片っ端から電話をかけ、なんとか一軒予約を入れることに成功した。
あとはどうやってホテルにたどり着くかだ。タクシー会社への電話は
つながらないし、バスもない。地図を確認すると、ターミナルから
ホテルまでは1キロあるかないかくらいだ。

やるしかない。

歩くのだ。この荷物を引きずって。



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投稿者 遙 : 2007年02月07日 00:37 | トラックバック (32)
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