「エスニクラブ」という在日外国人との交流団体が企画したイベントに
参加しました。その名も、「ここが変だよ日本人!ここが素敵ね日本人!」
パネリストのうち2名は友人だったので、なんだかくすぐったい感じ。
特にチャイナ★サロンで先生をしている静さんとは仲良しなので楽しみ
にしていました。
静さんが日本に来たきっかけを聞いて、改めてびっくり。「日本文学が
好きだったから」ということで、大学でも文学を勉強していたそうです。
同じようにインドからいらっしゃったラノジットさんも日本の伝統的な
美のセンスに惹かれた、といいます。香港から来ていた朱さんは、
アニメや漫画が大好きで興味を持ったそうです。
「ソフトパワー」
そんな言葉が頭に浮かんできました。ソフトパワーとは、ハーバード
大学の国際政治学者ジョセフ・ナイが提唱し始めた概念で、軍事や政治
経済のようなハードパワーに対して、文化や政治的価値観、政策などの
影響力を指します。
この場合の「パワー」とは、相手の判断や選択を自分の望みどおりに
させてしまう力。例えば個人の例を考えてみるとわかりやすいのですが、
上司の意向に従うのは立場や政治的背景によるハードパワーの力です。
雑誌でお気に入りのモデルが着るジャケットを買ってしまうのはソフト
パワーの力です。ジャケットを買うときに、特別にそのモデルさんに
強制されたわけでもなく、取引をしたわけでもないのに、行動が影響を
受けてしまう。
そして、この状態が国家レベルでも起こりえると考えたのがジョセフ・
ナイなのです。たとえば、世界中がアメリカを自由の天地として憧れて
きたのは、その軍事力というよりも国家の理念であり、社会の仕組みで
あり、文化そのもの。そしてそうした目に見えない魅力によっても、
多くの人々に影響を与え、自発的に行動を変えることができるのです。
もう一つ有名な例でよくひかれるのが日本の漫画やアニメのコンテンツ
パワー。世界中で孫悟空がカメハメ波を炸裂させていることは、少なか
らず日本という国そのものに対する憧れや尊敬の気持ちに結びついて
いることでしょう。
ソフトパワーを一言でいえば、
自分のもつ魅力によって、
相手の行動に影響を与え、
望む結果を得る力。
こうした力は個人、国家のレベルの間にある企業にも当てはめることが
できそうです。企業理念や教育システム、会社の風土に惹かれて入社を
決めるという新入社員も多いはず。また、オーガニックの素材のみを
使います、という理念に共感して購買を決める消費者もいます。
企業においては、その規模や取り扱う商品の価格設定といったハード
パワー以上に、その企業が持つソフトパワーが消費者に、従業員に、
取引先に大きな影響を与える時代になってきたような気がします。
ジョセフ・ナイが「ソフトパワー」と呼んだモノ。
それを私は「セクシー」と呼んでいるのかもしれない。
・・・あ、言いすぎ?
[どうか★応援してね★]
投稿者 遙 : 2004年10月28日 09:46 | トラックバック (10)