社会起業家という生き方を目指すとき。
その「想い」や「情熱」に共感してくれる人がたくさん生まれます。
いいことをしているから。
正しいことだと思うから。
志の高さに感動しました。
頑張っているから。
あなたの情熱に負けて。
こんな言葉をいただくことは珍しいことではありません。
もちろんとてもうれしく、ありがたく思います。
こういった応援なしに何かをなしとげることは不可能だと思います。
しかし。
そんな言葉が気づかぬうちに私の中に「自分勝手な甘え」を生み出す
ことがあります。その甘えは、事業として、あるいはサービスや商品
としての完成度に対する言い訳として姿を現すのです。また、つい先
日のように契約や支払い条件の段階で顧客と問題を引き起こすことも
あります。
そうした「甘えることができる」環境を利用し尽すしたたかさ
を持つべきだという考えかたもあるでしょう。
しかし、そのような事業は果たして「持続可能」と言えるのでしょうか?
本質的な「価値」を世の中に生み出していると言えるのでしょうか?
「失敗しないゼロからの起業」の加藤氏の言葉を借りれば:
「儲け」は顧客に満足していただけるような商品やサービスを提供し、
顧客がその満足に対して対価を支払い、その結果生まれるものなので
ある。
というより、それ以外で生まれ得ない。
そう考えてよいと思う。
寄付でも助成金でもない、「利益」を生み出すためにはそれだけの付
加価値を生み出す仕組みが必要です。当たり前すぎるほど当たり前の
事実。
この付加価値の部分が「社会性」である。
そういう場合もあるかもしれません。例えばフェアトレードの商品は
質が多少劣ることがあってもその背後にあるストーリーを付加価値と
して販売するというモデルです。
しかしここでひとつとても大事なことがあります。
モノやサービスの価値というものは提供者が決めるものではない。
それは、受け取る側が決めるものであるということ。
それは、「社会性という価値」についても同じことが言えます。
すなわち、それに価値があるかないかは、提供する側が勝手に決めら
れるものではないのです。決めてしまった瞬間にそれは独りよがりに
なり、押し付けになってしまう。
だからこそ。
自分たちが生み出している「社会性」という付加価値が。
いったいどの程度のものなのか。
それをお客さまから常に敏感に感じ取るアンテナとパイプが大事。
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投稿者 遙 : 2004年06月19日 22:51 | トラックバック (2)