2004年05月16日

悲しいままでいさせてほしい

16歳だったあの日のことを思うための一日。
決して、心から消えることのない記憶。

不思議と小さな欠片ばかり覚えてるのはなぜだろう。

病室の冷たいガラスに映ったTシャツの色。
地下鉄の中で響いてたレールの音。
走り抜けた白い壁の連なり。

「胸が張り裂ける」ってこういうことなんだ。
ずっと言葉だけの表現だと思っていたのに。

破れてしまったの。
声もでなかった。

それでも涙だけは溢れ続ける。
この瞳から。この心から。

あのときは、壊れた蛇口から水がとめどなく滴り落ちるように。
そして今は、岩々の隙間から地下水が滲み出るように。

誰かのために涙を流せるわたしは幸せだろうか。

10年目の一日。
今日だけは悲しいままでいさせてほしい。

投稿者 遙 : 2004年05月16日 21:38 | トラックバック (133)
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