いよいよリオでの一発目。Viva Rioを訪ねてきました。Viva Rioは、今年で
丁度10年目を迎える組織で、貧困改善、女性の地位向上、銃規制から情報
教育まで、リオデジャネイロにおけるありとあらゆる類の社会問題解決に
向けて活動している団体です。6月に訪ねたViva Favelaという貧困地域で
のIT教育と情報格差の解消を目的とした組織もViva Rioの一部。
Viva Rioのフェアトレード部門は、2000年から始まっているので割合と新し
いにもかかわらず、すでに多くの国内パートナーを持ち、アメリカやヨー
ロッパへの輸出も行っています。担当のAna、上司のMarta、デザイナーの
Monicを交えての打ち合わせ。
Viva Rioはすでにドイツの会社にカスタマイズしたTシャツを輸出した経験
もあるということで、基本的なアイディアに関してはすぐに通じました。
Viva Rioオリジナルの商品と、提携する13の共同組合、さらに各種NGOが
生産している商品を集めているため、生産能力、値段に関しては個別に確認
する必要があります。
服や雑貨類が主ですが、Tシャツのような単価の安い商品であれば、意匠だ
けを借りて別途生産し、ロイヤルティを還元するような仕組みのほうがすっ
きりするような気がします。各種デザインも貧困地域の若者を積極的に雇っ
て仕事をしてもらっているので、面白いものが多い。Viva Rioとしても、
さほどのコストをかけずにリスクフリーで始められるというメリットがある。
どれだけよい商品があっても輸送コストを加味すると、とても市場にのせら
れないだろうと思えるような場合が多いです。実際にモノを動かすことを
付加価値と考えるかどうか。それに対して「スマートな仕組み」もひとつの
価値。個人的な好みとしては後者です。「わざわざやる」ことのよさもある
と思うけど、私的に「セクシー」なのは、少ない資源で工夫や知恵によって
より多くの人がハッピーになること。そのために今後「情報」の価値はいよ
いよ大きくなるでしょう。JusTradeの「Trade」は必ずしもモノだけではなく、
将来的には人材や情報、アイディアやコンセプトのTradeに拡大していくこと
で、様々な方向から人々が生活の中により広い視野を取り入れることので
きるような「意識の変革」を促す組織にしていきたい。
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たくさん自分の想いを伝えた後、別れ際にお礼を言ったら、Anaは「I just
wanna help you!」と返事をくれました。なんというか、こっちが助けられ
ちゃってます。でも実はそれもそのはず、Viva Favelaは、現在パートタイム
を含め800人を雇い、ボランティアを入れるとなんと2,000人を越える大所帯。
800人というと、そこいらの企業よりよっぽど大きい。もちろんこれには
理由もあって、ひとりでも多くの若者や貧困層の人材に職を提供できるよう
にある種のワークシェアリングのような環境になっています。彼らはViva
Rioでわずかでも仕事をした経験を通して、その後別の企業なり組織なりで
雇ってもらえるだけのスキルを身につけていくのです。オフィスでは、見た
目も年も驚くほどバラエティに富んだ人たちが皆楽しそうに働いているのが
印象的でした。
銃規制キャンペーンのTシャツ(銃弾と口紅の組み合わせです)↓
TreeTapというアマゾンで生まれた地球に優しいゴム素材を使ったカバン↓
しかし、現地ですでに5,000円くらいなので、こいつはちょっとやそっとで
はムリ・・・。JusTradeから離れて売ろうと思ったら15,000〜20,000円くら
いの強気の値段をつけて、オンラインの専門ショップでも作れば売れるかも。
結構ありますね、そういう究極のクオリティを売りにマニアックなオンライン
ショップで売上出してるお店。買うほうからすると「私だけが知ってる」と
いう欲求を満たしてくれるのでしょう。
それにしても結構楽しい。「これ、どうやってどんな人になら売れるか
なぁ」って考えるの。それって、結局のところ「この商品、どんな環境の
どんな人を幸せにできるんだろう?」っていうのと同じかもしれない。