2003年10月19日

ルパン号を偲ぶ

とても天気のよい一日でした。去年廃車にしてしまったルパン号のことを
考えました。ルパン号はYAMAHAのセローというオフロードバイクで、
16歳のときに父親から譲り受けたまま乗っていた愛機です。非常に軽くて
取り回しやすく、女性にも多く選ばれます。

16歳になったその夏休み、早速教習所に通ったのはもう10年前になります。
小さいときからモトクロスのバイクには乗っていましたが、公道を走るためには
当然免許が必要です。ずっと16歳になったら免許を取ると言い続け、誕生
日やらクリスマスやらのプレゼントは要らないからと。

そして16歳になって免許を取りに行くと言った時、母親が一応少し難色を
示しました。そのときにぱっと味方になってくれたのは弟でした。彼は、ずっと
前から約束してたはずだと彼らしい完璧な論理展開を繰り広げ、母も
もとから止めても無駄とわかっていたためか、あっさり許可をくれました。
弟はいつも私の味方です。そして私はいつも彼の一番の味方なのです。

それからヤンキーの兄ちゃんや、おっちゃんたちに混ざって中免を取りに通い
ました。400ccというのは結構大きく、なかなか苦労した記憶があります。

晴れて免許をとって、一番に出かけたのは父の病院でした。当時はまだ
それほど容態も悪くなく、窓から見送ってくれました。次にたずねると、
ベッドの上で書いた「運転するときに気をつけることマニュアル」を手渡し
てくれた。今思えば、16歳の娘がバイクを駆って公道を走るなんてさぞ
心配だったに違いありません。

一度でいいから彼と一緒にツーリングに行きたかった!私が覚えているのは、
彼の背中にとりついてあっちこっちに連れて行ってもらったこと。皮のジャンパー
の匂い、ヘルメットのぶつかる音、冷たい手を背中越しに突っ込んだあった
かいポケットの中、そしてカーブのたびに一緒になって傾いた体の重み。

なにもかもがあまりにも鮮明な記憶。

投稿者 遙 : 2003年10月19日 22:36 | トラックバック (2)
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?