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特集 vol.1  国連デーフォーラム 「国連で働く」

Dr. Yasushi Katsuma UNICEF (United Nations Children's Fund)

  今日は、UNICEFという組織の5つのキーワードをご紹介したいと思います。 まずUNICEFは子供の権利を実現するための国連機関です。 生き延びるという生存、教育をうけて育つ発達、暴力や搾取から守る保護、そして社会への参加などがあります。

  二つ目には、人道支援から開発教育まで。紛争地での子供を中心とした人道支援、それから安定、発展した国であっても開発教育という手法で携わっています。

  それから現地主義。UNICEFは162カ国で235の現地事務所を持っています。職員は7000人以上のスタッフがいるのですが、5人のうち4人は現場にいるのです。

  四つ目は、政府だけでなく市民社会もという点です。国連機関には政府の支援が不可欠ですが、それと同等に市民からの支援も必要としているのです。日本ではユニセフ協会などがバックアップしています。黒柳徹子さんが親善大使になっていたり。

   最後は日本が歴史的なパートナーということです。戦後日本はユニセフから学校給食などの面で厚い支援を受けていました。1962年まで支援を受け、逆に1950年頃から日本はUNICEFに対して援助を始めています。

  基本のキーワードを抑えたところで、ここからは、タリバン時代のアフガニスタンにおける教育についてみていきたいと思います。アフガニスタンでは、20年以上にわたる戦乱で教育制度や学校そのものが破壊されていました。小学校に通うのは男の子が3人にひとり、女の子に至っては30人にひとりだけ。タリバン政権下では女性には就労の禁止、教育の禁止が課されていました。

  そんな中、学校で教えることができなくなった女性たちがホームスクールを開くという動きがありました。そういった小さな動きに私たちは支援を続けてきました。 タリバン政権が崩壊すると、「学校へ戻ろう」というキャンペーンを始めることになりました。目標は2002年3月までに170万人以上の子供たちを学校に戻そうというものでした。またUNHCRと協働で難民への支援も行いました。学校といっても、立派な校舎があるとは限らず、安全に学習ができるスペースという意味で、青空学級もたくさんあるのです。先生も何年も教えていない場合があるので、訓練を提供する必要がありました。

   現場では、教材や文房具を調達して子供たちに届けたり、必要な場所に必要なだけ届いているかモニタリングすること、など。さらに、我々がいかに教科書や文房具を提供したからといって学習が始まるわけではありません。そういった意味で長老や宗教指導者の理解を得ることも重要になってきます。

  上記のキャンペーンでは、300万人という予想以上の子供が集まりました。7万人の教師を再訓練し、1000万部以上の教科書を配りました。

  最後にアフガニスタンの子供の言葉を引用して終わりたいと思います。「I want to be an engineer. We will make Afghanistan strong again.」 このような子供たちのためにUNICEFは活動を続けていきたいと思っています。

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