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特集 vol.1
国連デーフォーラム 「国連で働く」
Mr
Kazuto Tsuruga UNDP (United Nations Development Programme)
今はJPOとして昨年11月からアフガニスタンのUNDP事務所で働いています。 UNDPの優先エリアはガバナンス、貧困撲滅、環境、復興支援、IT、HIV/AIDSなどがあるのですが、アフガニスタンではガバナンスと復興支援に焦点が当てられています。ガバナンスでは、アフガン人による独立委員会への支援、来年の選挙への準備、人間開発報告書の作成などに焦点が絞られている状況です。
私が所属しているのは持続的生活向上と安全保障というユニットです。復興や雇用対策、地雷対策、環境対策を担当しています。REEPというプログラム(アフガニスタン復興プログラム)によって、復興と雇用支援を行っています。他の団体がまだ準備をしている段階からUNDPは現地に乗り込んで活動していたという点で評価されています。その中では瓦礫除去だったり、学校施設の建設だったりといった活動が含まれますが、総じて職業訓練と雇用対策を両立させるような即効性のあるプログラムが中心です。
私の仕事は、このようなプロジェクトの進行管理、予算管理、今後の展開についてプロジェクト担当者と協議をしながら進めていくという部分です。
これからのアフガニスタンの課題としては、治安が一番にあげられます。アフガニスタンには世界で一番多くの地雷が埋められているというほどに多くの地雷があるため、これらの除去なくしては復興はありえないという認識です。それからタリバン時代に少し収まっていた麻薬の問題が表面化してきています。アフガンは世界でも有数の麻薬生産地であり、貧しい人々が生活の糧のために栽培を行っているというのが現状です。また、経済が安定していないために雇用状況が非常に厳しいです。それから200万人と言われる難民の抱える問題はいまだに大きな課題になっていることは言うまでもありません。国の70%の人口が非識字者であるというデータもあり、教育に関しても深刻だといえるでしょう。UNDPは直接教育事業には携わることはないのですが、例えばREEPで学校施設を建設したり間接的な支援をしているところです。あとは、今後の将来という意味では来年の選挙が大きな山になるかと思います。
これらの問題は、結局「国家基盤の再建」というキーワードで結ばれており、包括的なアプローチを取らなければアフガニスタンを復興させることは難しいと思います。
これからは、人道援助から開発支援というスムーズな移行が必要になってくると思います。アフガン人の自立を促すような、国家再建のためのCapacity
Buildingを目指して国連も活動していくことになります。同時に機関間のコーディネーションが重要で、それぞれの機関が協力してひとつの目的に向かって活動することが必要だと思います。ルワンダ、コソボなどに比べるとアフガンに使われている人的資源や資金は非常に規模が少ないため、まだまだ専門家の支援、資金援助が求められているのが現状でしょう。
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