冥王星って、いつどこで誰がどうやって見つけたか知っていますか?

ここはローウェル天文台。1930年2月18日、まさにこの場所で撮影された
写真から、当時24歳の若き天文学者クライド・トンボーによって冥王星
が発見されました。
この発見の過程が面白いのは、たまたま写った写真を見て、彼が冥王星
の存在に気がついたわけではない、ということなのです。彼らは、
もう長いこと、冥王星を探していました。
どういうことかというと、冥王星の前に、実は海王星が天王星の運動の
乱れから発見されたのですが、その海王星の引力を考慮に入れても
まだ説明しきれない乱れが数学的な計算上残っていました。
そこで、海王星よりさらに遠くにまだ発見されていない惑星、「PLANET-X」
が存在するという仮説がたてられて、世界中の天文台で探索が行われて
いたのです。
とりわけローウェル天文台では熱心に研究が進み、ある日撮影された
写真から、まさにこのPLANET-Xが見つかって「冥王星」と名づけられた、
というわけ。
この話を聞いて、ハインリッヒ・シュリーマンのことを思い出しました。
ギリシア神話の都市トロイの存在を信じて発掘を続けたシュリーマン。
PLANET-Xを探し続けた研究者も、トロイを発見したシュリーマンも、
そして、それ以外の歴史に残る偉大な発見をしたあらゆる人たちは、
共通した資質を持っているような気がしてなりません。
誰も信じないようなパラダイムを変えるビジョンを得て、
自ら確信が持てるまでの詳細な仮説を立て、
自分の手足で仮説の立証を試みる。
百回間違えても、千度失敗してもゆるぎない情熱。
それは、他人が見たら気が狂ったような思い込み。
それは、誰かにとっては人生の浪費。
それでも、彼らが探求を続けられるのには訳がある。
彼らは、自ら立てた仮説を信じざるを得なくなるまで目を凝らし、
あらゆる可能性を考え抜いてきたからだ。
だから。
その目に映るのは輝く真実だけなのだ。
投稿者 遙 : 2005年12月27日 14:34 | トラックバック (1)