2005年11月25日

演台の上で泣きそうでした

大学で社会人を招く講座に呼んでいただき、講演をしてきました。

ひととおり就職や起業の経緯などをお話したあと、「偶然からキャリア
をつくる」という考え方をご紹介しました。そのあと、「いきあたり
ばったり」にならないための「自分軸」や「自分を動かすエンジン」
を探すということで、いつも使うひとつの「問い」を投げたのです。

それは、
「10億円が手に入って、時間もお金もあったらなにをしますか?」
という問いかけ。

この質問の答えを考えることによって、言い訳抜きの「自分がほんとうに
やりたいこと」や「大切にしていること」の一端が見えてくるのです。

ところが・・・

わたしの聞き方が悪かったせいもあるのでしょうが、まず考える時間を
つくったところ、隣の人とお話をしてしまうのです。

この答えは、隣の人は絶対に持っていないのに!
ひとりひとり、自分の中にしかないはずなのに!

そして、ひとしきりたったあと、回答を聞いていくと。
「まだ思いついていません」
「寄付します」
「いろんな場所を見に行きます」
という感じなのです。

これらの答えを聞いて。
演台の上でほんとうに泣きそうになりました。

そもそもこの問いかけに対して真剣に向き合う価値を感じてもらって
いないということに対して、胸が締め付けられるように悲しかった。

ああ、ほんとうに夢がないってこういうことかと思った。

それが、あんまり悲しくて。

そんな風に感情が乱されていたとき、ひとつの声が降ってきた。
「渡邉美樹さんだったら、これをどういう風に受け止めるだろう?」

・・・きっと、信じるだろう。

夢がない、ということではない。
夢の原型が隠れていて、まだ形として見えていないだけなのだと。
ひとりひとり、それを見つける力を必ず持っていると。

きっと、信じて向き合い続けるだろう。

そんな気がした。

わたしは、今日のたった一日しか関わることができないなかで、
自分の価値観だけでみんなを判断しようとしていたのだとおもう。

それに気づくための「悲しい」という感情のサイン。

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投稿者 遙 : 2005年11月25日 19:29 | トラックバック (2)
コメント

最近、アントレに通うようになって、夢実現のための資金作りばかり考えています。
だから、10億円あったら、農薬除去のための製品作りします。
研究結果や、素材もあって一度製品化したものの、資金不足であきらめた製品。
すでに、他では、製品化されていますが、
地域のためにも、農薬が少しでもなくなれば・・・。本来は、農薬を使ってる農家の人も被害者なんです。
循環社会の良いところが、戻るようなことに使いたい。
もっと現実的なことを言いなさいと、いつも言われるのでついつい、長々書いてしまいました。

Posted by: Happy : 2005年11月25日 21:46

成熟した社会を継続していくのは本当に大変なのだなぁと思う。
金のためなら維持やプライド、道徳観も捨てて人をだます大人達。
おれおれ詐欺も悪いやつらだなぁと思っていたら、組織ぐるみの手抜きマンション。
こんな報道のあふれている世の中でこれから社会に出る若者が夢を持つのは難しいのかも。
これから世の中に出る若者には、普通の人でもだまされない、安心して生活できる社会をつくってもらいたい。

お金をかければできるものでもないけどな。

成熟した社会もしおどきか・・・・・。

はるかさんの「マザーテレサ」の普及がいいかもね。

Posted by: きよたん : 2005年11月26日 09:03

リーダーシップアドベンチャーの帰り、兄に会って、同じ質問をしました。
返ってきた言葉が、大学生たちと同じ内容で、なんとも言えないやるせない気持ちになりました。
自分がこういう仕事についているから、夢を語れたりするのかな…。人に押し付けてるつもりはないのに、そういうふうにしてしまったのか。そう反省して、次の日、オレオレ取締役に会った後に(無札日・笑)、はるかさんにそのことを話そうか、話すまいか、迷っていました。

いつでも前向きな貴女の姿勢に、感心する日々です。

Posted by: hiromi : 2005年11月26日 21:11

>HAPPYさん
「農薬除去のための製品作り」すばらしい
ですね!!!

もう、お金というのは、そういうやりたいこと
のある人の手元に流れるようになっていたら
いいのになぁとつくづく思います。

お金がない状態で、なんとかできるようにする
ために知恵を絞る日々だと思いますが、
がんばってください!!

Posted by: : 2005年11月27日 07:57

>きよたんさん
そうですね、「成熟した社会」には、
今まで見えなかった問題が見えてくるように
なるのだと思います。

これも、社会全体の成長の過程として
向き合っていくべきことなのだろうなと
思います。

長い時間の流れと、短い時間のきらめき、
両方をしっかりと見つめながら生きたいな
と思いました。

Posted by: : 2005年11月27日 07:59

>hiromiさん、
そうだね、ほんとうに、自分の価値観を人に
押し付けてしまっていないか、ということは
常に意識していたいなと思いました。

それに、「夢がない」という風にみえる人
の中にも、しっかり生きる力は育まれていて、
ただそういうのをじっくり考えたり表現したり
することに慣れていないだけという部分も
あるように思いました。

誰でも、気づいたり、変わったり、成長したり
しながら生きているものね。

Posted by: : 2005年11月27日 08:04
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