2004年09月23日

ラニヤップとアーサー・ビナード

「ラニヤップ」という言葉をご存知ですか?

日本語で言うと「おまけ」というような意味でアメリカ南部で使われる
方言だそうです。改めて考えてみると、英語で「おまけ」にぴったり
対応する言葉がない。「free gift」とか「2 for 1」とかっていう表現
はあるのですが、「おまけ」のようなどこか愛嬌を含んだひとつの言葉
がないんです。

「ラニヤップ(Lagniappe)」は、かの有名な「トム・ソーヤーの冒険」
を書いたマーク・トウェーンが以下のように記している言葉でもあり、
彼がこの言葉を発見したときの、その表現がまたぞくぞくするほどイイ。

ニューオリンズでは、とてもいい言葉を一つ手に入れた。たとえその
一単語だけを得るために、はるばるこの街までやってきたとしてお、
だれも損したとは思わないほど美しく、しなやかで表情豊か、しかも
便利な言葉だ。“Lagniappe”と書いて、「ラニヤップ」と発音。話に
よればスペイン語からきていて、その使い道は一見、かなり限定的だ。
ところが人々は必要に応じて、言葉の意味を自在に伸縮させている感じ
がある。

お店にお使いに行って、「ラニヤップに何かちょうだい」
そんな風に使うらしい。
おねだりがかわいらしくなることば。

ところでこのコラムを書いている人物が気になった。
アーサー・ビナードというミシガン生まれのアメリカ人。
第一詩集「釣り上げては」が中原中也賞を受賞。

語彙、リズム、言葉の選び取りかた。
すべてがあまりにも魅力的な文章だから。

わたしは生まれて初めてアメリカ人の日本語に嫉妬した。

カフェグローブのインタビュー記事
アーサーの日本語つれづれ草

[どうか★応援してね★]

投稿者 遙 : 2004年09月23日 04:17 | トラックバック (1)
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