2004年07月20日

侍の美学

「ラストサムライ」を観た。

「侍の美学」

それを表現する。
そのために、ただそのためだけに作られた映画。

噂には聞いていた渡辺謙、真田広之は素晴らしかった。トム・クルーズ
もがんばってた。もちろん彼らの演技の迫力に圧倒されたということも
あるけれど、それ以上にそこにあった「侍の美学」に打ちのめされた。

それは、誇りであり、情熱であり、忠誠であり、覚悟であり、勇気で
あり、情であり、相手を尊重する謙虚さであり、そして馬鹿がつくほ
どの正直さ。

そんな価値観を「美しい」と思う感性が自分の中に存在することを心
からうれしく思う。そして、この極めて日本的な価値観は、時代を動か
していた「侍」から、近代日本を形作った官僚・政治家へ、そして
不思議なほど忠実に現代の偉大な経営者たちに受け継がれているという
ことに気がついた。

いつの時代も、その時代を動かす力を持ちえた人物の生き方には、
そうした美学を垣間見ることができる。

今の世の中では、「個人がどう幸せに生きるか」がなにより大事に
され、「どういうふうに成功するか」ということに血眼になっている
人が大勢いる。もちろん自分も少なからずそのために時間をかけて
生活している現実がある。

しかし、ほんとうは「人間はどう生きれば美しいか」
ということではなかったか?

他人にではなく、自らに恥じない人生を生ききるために。

それを追求することによってのみ、人生で自らが為すべきこと、時代
の中に生れ落ちた意味を知ることができるのではないだろうか。

時代を、世の中を、そして未来を真剣に見つめたい。

【ラストサムライあらすじ】
19世紀末。南北戦争の英雄、オールグレン(トム・クルーズ)は、
原住民討伐戦に失望し、酒に溺れる日々を送っていた。そんな彼が、
近代化を目指す日本政府に軍隊の教官として招かれる。初めて侍と
戦いを交えた日、負傷したオールグレンは捕えられ、勝元(渡辺謙)
の村へ運ばれた。勝元は、天皇に忠義を捧げながら、武士の根絶を
目論む官軍に反旗を翻していた。異国の村で、侍の生活を目の当た
りにしたオールグレンは、やがて、その静かで強い精神に心を動か
されていく。

[本日の日記に★ざぶとん一枚★]

投稿者 遙 : 2004年07月20日 00:09 | トラックバック (2)
コメント

武士道は、ただただ上の言うことを聞くだけのイエスマンになるなという戒めでもあったようです。 「主君押し込めの慣行」というのがあって、主君が愚行に走ったときに協議し監禁するのです。しかし、非常にリスキーで、主君が自由になりたいために、「わかった」といって謝り、幽閉を解かれとたんに、家来を切腹させるということだってあるわけです。
だから、死ぬことを覚悟してでも、お家のため、また民のために、正義や自らの信じることを通せ、それが武士としての道だ・・・「武士道とは死ぬことと見つけたり」は、そういった考えだそうです。
侍がすくなくなってきましたね。

Posted by: 大西宏 : 2004年07月24日 19:49
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?