朝一番からSTYLE2004(ソーシャルベンチャーのビジネスコンペ)の
集まりに出席してきました。
私は、サポーターでも、スタッフでもなく、そう。
参加者です。
今回は、ベストコーチ.jpの事業でエントリーをし、一次選考に通って
いたのです。ビジネスモデルがどうの、というより、私たちの想いや
ビジョンが少しでも伝わったということがとてもうれしい。それも、
社会的な視点を強くもったプランばかりが集まるSTYLEで。
集まった参加者たちは、下は20歳前後から上は35歳まで。例年に比べ
て、平均年齢が高く、社会人参加が多いようでした。テーマは福祉や
生活関連が多かったです。一番印象に残ったのは、自己紹介のときに
「白血病の人をひとりでも多く救いたい。それだけです」と言って涙
を流した学生の方。それから障害者の妹さんと暮らしてきて、「障害
があってもその障害にではなく、その人のできることに焦点を当てれ
ばもっと明るい社会になる」とおっしゃっていた方もとても魅力的
でした。
ひとりひとりに「自分がやらなきゃ。自分がやりたい」と思うだけの
原体験があり、芯がある。プランコンペがあってもなくてもその事業
をやるだけの想いがある。
そんなひとたちの集まる空間。
***
さて、会のメインは「メンターミーティング」と呼ばれる相談会。
起業して成功されている経営者の方や、特定の分野で経験値の高い
人たちと参加者をマッチングさせ、30分ずつ話をするというもの
でした。
メンターとして担当してくださったのは、株式会社インタースコープ
の平石氏、ビジネスキューブ・アンド・パートナーズのマヌエル氏、
そしてスタッフサービスの吉岡氏。
指摘を受けたのは、顧客のターゲティングの甘さ。どの層まで対象
にするのかでサービス内容が変わってくるはずなのに、現状はサー
ビスありきになっている点。これは確かにもっと深く掘り下げて、
経営判断をくだすべき内容であると思いました。
そして、私たちの想いはわかるが、それがほんとうに顧客の意識と
重なるのか?ということ。つまり、私たちは、コーチングで心を満た
していくことによって、その結果を発展途上国の豊かさにつなげて
いくことを目的として事業をまわしているけれども、サービスを受け
る人は必ずしもそれを求めているかどうかはわからない。そうなった
ときに、「自分が客だったら、途上国のことより、とことん客のこと
を考えてサービスを提供してよ」と思うよね、と。
プラン上は、あまりに想いが強くですぎて、そういう風にとらえられ
たのだと思いますが、実はこれ、逆なんです。
私たちは、むしろ「自然なカタチで、自分に負荷をかけずに、途上国
の現状に対して意識を向けてもらう、アクションを起こしてもらう」
ことを目指しています。だから、お客様の目的が課題のクリアや自己
実現だけであって全然かまわない(というかそれが当たり前)。
でも、実際に本当によいコーチングサービスを受けて、自分の課題を
クリアし、自己実現に向かって歩き出したそのとき。目の前に「他人
のためになにかをする」きっかけがあればいい。
だから、コーチングのサービスそのものはとことんお客様のための
ベストであるべきだし、その点に関しては「お金をいただく」だけの
覚悟をしています。会社を信頼してサービスにお金を支払ってくれる
お客様に対して、あくまでも手段であるからと言って手を抜ける理由
は微塵もない。
そして、そんな手段の実行を徹底せずに、
果たしてどんな目的が達成できるというのでしょう?
目的のない手段は意味がない。
でも、手段が実行されない目的が達成されることもないのです。
また、もうひとつ印象に残っている質問は、「途上国支援が究極目的
であるならば、コーチングによる自己実現のサポートという事業に
対するモチベーションを維持するのが難しいのでは?」というもの。
それに対する私の答えは以下でした。
途上国の経済的な豊かさを実現させるためには、私たちの心に余裕を
生み出し、ひとりひとりが思いやりを持って生きることが絶対必須条件。
コーチングは万能ではないし、手段の可能性は他にもあるのかもしれ
ないが、「心の余裕と思いやり」を醸成することなしに、世界から
貧困を失くすことはできない。
そのことを心から信じているから。
だから私たちにできる、最高の方法で「豊かな心の土壌」を創造して
いくことはひとつの決してはずすことのできないプロセスなのです。
逆に究極の目的のために必要でないかもしれないことなんかやってい
られる金も時間もない。
そこには、ひとすじの矛盾もひとかけらの迷いもなくて。
ただ、きっと今のままの表現だと、その繋がりが他の人たちには伝わり
づらいのだろうと思います。「途上国の貧困をなくすために、私たち
の心の豊かさや思いやりがぜったいに必要だ」というその因果関係を
体験していない人たちにどうやって伝えればいいのだろう?
自分もブラジルへ行くまで、結局自分の興味が「他人事」の上に成り
立っていたことを知った。そのときの衝撃。そしてそこから生まれた
想像力と共感のキモチ。
これをどうしたら多くの人の心に再現することができるのか?
これこそが事業を通して、見つけていくべき答えなのかもしれない。
一生をかけて追求すべき問いなのかもしれない。
[本日の日記に★ざぶとん一枚★]
投稿者 遙 : 2004年07月10日 23:40 | トラックバック (0)