2004年06月14日

Fly By Feeling

久しぶりの青空。
窓にかかる薄いカーテンが風を受けてはたはたとなびく。
私の家は引っ越して以来、14階なので空と風がとても近い。

そんな空を見ていたら、ハンググライディングで飛んでいた頃のこと
を思い出しました。

あれは1999年の夏。

どうしても!ハンググライディングがやりたくて、ひとりで10時間
くらいかけてワシントンからノースキャロライナのキティホークまで
ドライブしました。

キティホークはかのライト兄弟が初めて飛んだ場所。風は空を飛ぶ者
たちのために吹きます。

ハンググライディングは山から離陸するイメージがあると思いますが、
私がやったのは、エアロトーイングといって、小さな飛行機(飛行機
のガイコツみたいなもの)の後ろに綱でグライダーをつなげて、高度
700mくらいのところから降りてくるというものでした。

こう書くと、降りてくるのに技術が要るような感じですが、実はイチ
バン難しいのは、飛行機に引っ張られている間。綱で引っ張られて
いるといっても、常に飛行機がグライダーと水平になるようにしない
といけないし、飛行機が地平線からずれはじめたらすぐにそれを調整
し、また同時に左右の動きにも対応しなければなりません。

誰かについていくほうが大変なんです。

逆に、グライダーを切り離してからは、バーを引いてスピードを上げ
たり、ターンをしたり、わざと失速してみたり。高い高度にあるうち
はかなりの自由がききます。

広がる海や太陽の沈むのを眺め、気ままに旋回しながら真下の緑の
森に目を奪われる。

高度700mで両手をバーから離すとどうなると思いますか?

グライダーは何食わぬ顔で飛び続けるんです。
手を離すのにはちょっと勇気がいったけれど。

むしろバーを軽く握ることによって、グライダーが風の動きを教えて
くれる。大気がこんなにも水と同じように生きているということを
私はずっと知りませんでした。そこには水のなかのように、大気の泡
が浮き沈みし、対流がおき、ときには小さな乱れが波紋を起こし、
あるいは澄んだ湖のように流れが止まる。

それは、目に見えないけれど、確かにそこにあって。
グライダーを通してその存在が私の体に伝わってくる。

インストラクターが教えてくれた大切な言葉があります。

「Fly By Feeling」

誰かについていくのではなく。
心のままに飛ぶこと。

周りを無理に変えるのではなく。
目指すべき目的を共有すること。

それがいちばん気持ちイイ。
それがいちばんうまくいく。

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投稿者 遙 : 2004年06月14日 15:40 | トラックバック (2)
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