2003年11月28日

ひとりの自分

朝10時のフェリーでAngra dos Reisへ戻る。ここからParatyへ出て一泊
しようと思う。Paratyまではローカルバスで二時間あまり。あまりに
揺れてバコンバコンするバスだったので、お尻が痛くなって大変だっ
た。それでも私はローカルバスが結構スキだ。生活の様子をたくさん
見ることができるし、面白い人と出会えることが結構ある。

Paratyにつく頃、残念ながらものすごい雨になっていた。石畳の素敵
な町並みなのだが、どうやらあまり出歩くことはできない。しょうが
ないので、ちょっと趣のある宿に泊まることにした。海に面した教会
広場にあって、木と石で作られたあったかい感じの場所。

宿には共同でくつろげる場所があったので、そこでなんとなくぼーっ
としながらいろんなことを考えた。

ひとりで旅をしていて思うのは、ひとりでいることっていいなってこと。
ひとりで好き勝手に自分のしたいことをしたいだけやって、その場
その場で出会う人と時間を共有するような瞬間がとても好き。ひとり
でお気に入りの曲をかけて、大声で歌を歌いながらドライブするのも
大好き。

それは、日本での私の生き方とはまったく正反対だ。日本だったら、
いつも友達と一緒にいたり、人に会ったりしていて、自分は人に囲ま
れていないと辛くなってしまうような寂しがり屋なのかなって思う
ことがある。もしかしたら外から見てもそういう風に見えることがある
かもしれない。

でも本当の私はどちらなのだろう?

誰も知らない場所でひとりになりたいと思うのは、いろんな物事や関係
をリセットしたくなるせいかもしれない。ある一定の成功をおさめた
瞬間や、自分の評価がなんとなく固まってしまったとき、それがいかに
よいものであったとしてもなんだかいてもたってもいられなくなって
しまう。ゼロから新しく何かを創りたいという欲求に駆られてしまう。

ふと、ある言葉を思い出した。

「今手の中にあるものを捨てなければ、新しくよりよいものを掴み取る
ことはできない」

たぶんひとりになることは自分の手の中にあるものを「捨てる」ため
の、そして今の状態を「リセットする」ための、私にとってのイニシ
エーションなのだろう。より自分にとって価値のある、きらきら輝く
何かを手に入れるために。

投稿者 遙 : 2003年11月28日 14:39 | トラックバック (6)
コメント

はじめましてー。昔のエントリーにコメントするのはありでしょうか。ありもなしも、もうコメントしちゃってますけど。(^^

「友人とつるむ楽しさ」と「誰ともつるまない楽しさ」がありますね。数日間連続して友人とつるんでれば「ひとりでどっかに行きたい」と思う瞬間があるし、ひとりでいれば「友達が隣にいれば今のシーン、一緒に爆笑してた」とか
ふと寂しくなることもあったり(^^)

人様の旅日記が好物です。面白いです。またきまーす。

Posted by: すい : 2005年04月25日 13:07
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