2003年11月25日

金鉱

せっかく有名な金脈に来たのだからと、金鉱を訪ねることにした。Mina
de Passagenと呼ばれる場所で、30キロに渡って、最大で9層にもなる
トンネルが掘られた金鉱だ。なんというか、「人の欲」がここまでの
大事業を可能にさせたかと思うと「欲」というのも本当にたいしたも
のだと感心する。

入り口からは、骨だけのトロッコのような乗り物にのり、トロッコは
ケーブルで上げ下げされる。トンネルに入り、結構なスピードで金鉱
に下りていくのは、どこかのアミューズメントパークのライドのよう。
そのわりにはバランスでも崩したら余裕で転がり落ちそうなところだ
けは違っているけれど。

ガイドの人は、ポルトガル語で一生懸命説明してくれた。あちこちの
壁に水晶や鉄、銅などの鉱物や結晶がむき出しになっていて、その
豊富さに驚かされる。この金鉱では、金の塊が取れるわけではなく、
鉄などと一緒に石にまざった金が採掘されていた。つまり、石をガン
ガンと切り出して、地上で砕き、さらに水の中で選り分けてはじめて
金として残るという途方もない手順が必要とされる。もちろんその
労働力はアフリカから連れてきた奴隷によってまかなわれ、子供も5歳
から働いていたという。

彼らの印象的なエピソードにシコ・ヘイという人物がある。彼はアフ
リカの部族リーダーだったがブラジルの金鉱で働かされていた。しか
しながら奴隷として働きながらも昔と変わらず周りの人を組織化し、
常にリーダーとして生き、最終的には自分の労働で自分の自由を勝ち
取ったという。

どんな環境にあっても、誇りを失わず、希望を持ち続け、心を強く持っ
てやるべきことをやり通すこと。こんな生き方に憧れる。

投稿者 遙 : 2003年11月25日 14:33 | トラックバック (101)
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