2003年10月14日

移民国家ニッポンへ

日経スペシャル「ガイアの夜明け」で「第二の開国!移民国家ニッポン
への道」という特集を組んでいた。心をぐわっと動かされた。

▼大田区にある機械メーカー「三美テックス」では、中国人留学生を中心に、
毎年積極的に外国人を採用している。祝さんという上海出身で日本の
大学を卒業された方を中心に話は進むのだが、とにかく完璧な日本語と
さわやか好青年ぶりに脱帽。この番組をみて、彼のような人材を欲しいと
思う経営者は多いことだろう。ただ、一歩を踏み出せるかどうか、その違い
なのだ。日本の経営者よ、目覚めよ!

▼移民先進国オーストラリア
早くから労働人口の減少対策として、移民の受け入れに積極的なオースト
ラリア。様々なケースに応じて法律が細かく整備され、現在では、労働人口
のなんと4人に1人は外国人だ。

オーストラリアの学校で、あらゆる肌の色、紙の色をした子供たちが、混ざり
あって、一緒に中国語を学んだり、ともに歌を歌っている姿を見て、涙が
出そうになった。「みんなルーツは違うけれど、でも共に暮らし、共に夢をみる」
なぜそれが多くの場所で実現できないのだろう。何が邪魔をしているの?

▼外国人を雇っている保育園
8人の国籍も見た目もまったく異なる外国籍の人材を子供の保育にあてて
いる。アメリカ出身の黒人の方が、「最初にここに来たとき、子供たちが
驚いて聞いてきたよ。なぜ肌の色が黒いの?ってね」と。それはそうだろう。
子供は大人より率直だ。

そして、その後彼が子供に伝えたという言葉が私を感動させた。
「My heart is just like yours. We look different, but it's me. This
is just the way the God made me!」
小さな子供のころからこんな大人に囲まれて育ったら、きっと「違い」に価値
を感じる、そして日本以外の場所にも自然に意識を向けることのできる
人に育つだろう。単に語学が堪能な言葉だけの国際人ではなく、知識に
溺れる頭だけの国際人ではなく、相手のことを同じ立場で自然に思い
やることのできるほんとうの国際人に。

▼移民国家ニッポンへの道
1990年の入管法改正を期に、一挙に流入した「日系外国人」。彼らを
受け入れて10年以上が経った自治体も多い。そこには移民国家ニッポンの
モデルケースを見ることができる。日系ブラジル人を中心に多くの外国人が
働き、暮らす群馬県太田市と大泉町の今。

多くのブラジル人が住む町で、日本人住民との摩擦も絶えることがない。
「ここは日本なんだから」と言い放つ主婦。そうだ、ここは日本だ。でも、
「外国人にとっても住みやすい日本」であって何がいけないか。今までの
日本とこれからの日本、明らかに時代に合わせて変わっていくべきなのに。

「どうして?」

法律が整備されてないから。政府が関心を寄せていないから。
・・・ほんとうにそれだけ?

それは、わたしたちの心の中に巣食っている新しいものを受け入れることを
拒否する気持ち、不安感、自信のなさの裏返し。自分の国や文化、社会
の仕組みや経済基盤に対して心から誇りに思っているのならば、外からの
訪問者は歓迎するはずなのに。

日本人よ、その心に誇りと自信を取り戻せ!そして、まっすぐに世界を見つめ、
自分たちにできることを考えよう。

私もその一歩を生み出したい。

投稿者 遙 : 2003年10月14日 23:01 | トラックバック (10)
コメント

良い面と悪い面をもう少し冷静に判断されてはいかがでしょうか?

Posted by: XYZ : 2003年10月15日 12:06

ごもっともです。
テレビを見た直後で盛り上がってしまいました(笑)。
移民の話は当然よい面と問題になりうる面が両方あります。

問題になる部分も私なりに認識していますが、なにぶんどこかに
提出する論文や体系的にまとめた文章ではなく、あくまでも私の
日記なので、偏ってみえる内容になってしまいました。移民受入
に関してよい面をトピックとして取り上げたと思っていただければ
と思います。

移民をただ多く受け入れればそれでOKと思っているわけではあり
ませんので、念のため。

Posted by: : 2003年10月16日 00:11

この話、重要な視点だと思います。
移民問題、外国人問題、日本ではあまりイシューとしては大きく扱われないままですが、このへんやっているNPOの人たちと時々話します。大事な問題&機会です。

国の競争力にもかかわる、大事なイシューだとおもう。

外国人も、障害者も、女性も、、、マイノリティやら異質なものに対するノーマライゼーションの話。これからますます大事になりますよね。ダイバーシティのないコミュニティは、発想もこれからの展開も弱いとおもいます。

Posted by: のいのい : 2003年10月16日 08:53

はじめまして。私は現在オーストラリアで日々いろんなことを感じていますが、この「ガイアの夜明け」をここオーストラリアで見て(ビデオ)、感じた事を書きます。

私は現在TAFEという所でITを学んでいます。

それなりに日本でIT関連で働いて来た為、新しい事を学ぶと言えども、自分で言うのもはずかしいのですが、ほとんど先生の補佐をしながら、クラスメイトに教えてる毎日です。

そんな私にクラスメイトは興味があるようです。よく質問攻めにあいます。

最初、日本人だから、日本のITの現場で働いた経験があるから、と、そういう目で見てるから私に興味があるのかと思ったのですが、単純に私が知ってる技術そのものに興味があるようです。

何が言いたいのかと言うと、留学生というと、日本では特別扱いされませんでしょうか?

留学生だからね、あの人は、と言い方をしませんでしょうか。

こちらでは留学生だからといって、周りの人から特別な目で見られたり扱いを受けたりしません。

ましてや、英語上手だね?なんて言われません(笑)。他の国から日本に来ている人達、必ず、日本語上手だね、と言われてるでしょうね。

ここでは普通にクラスメイトとして先生も生徒も対応して来ます。

日本でアメリカ人、ヨーロッパ人、アラブ人、アジアの国々の人、彼等が学校や仕事場にいたらどうでしょう。

彼等はアメリカ人だから興味があるのか。アラブ人だからあまり興味がないのか。

フェアという言葉。その意味は果たしてどうなんでしょう。

守る社会を作ることも必要ですが、自立させることも必要なのではないでしょうか。

平等と競争が結局、偏差値だけの井戸の中で行われてる限り、日本が例え国が動いて移民問題を解決しようとしても、受け皿である社会が、いろいろなものを許さない現実があるように思えます。

Posted by: ぶらんび : 2003年11月29日 10:44

オーストラリア・シドニーに在住して17年目に入ります。

私が来豪当初は、もともと白豪主義、戦争敵国であったせいか、あからさまな人種差別がまだ残っていましたが、最近では、そう言ったことが殆どなくなりました。

今では、いたるところでアジア人を見かけられるようになり、食、インテリアを始め、アジアブームです。

現在のオーストラリアは、多民族国家で、深夜に若い女性が一人歩きできるほど治安が良く、政治が安定していて、気候も最高で、医療施設が整っていて、IT先進国で・・・・ あげ始めるときりなくなってきそうですが、オーストラリア国は、世界の縮図、将来世界が目指す姿のような気がしてなりません。

オーストラリアから学ぶことが、多々あります。例えば、政治家がビジネスセンスを持っていること、個人を非常に尊重すること、自由な発言ができることなど。個人事業主が非常に多いのは、それがベースとなっているのだと思います。

2003年7月に、シドニーで活躍する個人事業主、中小企業事業主が中心になって起業支援、ビジネス支援を行う非営利団体「企業ネットワーク・インク」を創設しました。オーストラリアで頑張る有志が集まってできた団体です。ぜひ一度お立ち寄りください。

http://www.kigyonetwork.com

Posted by: summer santa : 2003年12月16日 08:18

今、オーストラリアに留学してるけど
オーストラリアって、社会が
「よく」できています。

大都市は、なんでもあり状態で、
農業地帯は、ワーキングホリデーの
外国人労働者で、ウマー
地方都市は、大都市ほど、多民族ではないけど、農業地帯よりは、多民族的。

この三層構造を見抜かなければ
なりません。

そう考えると、日本も法律を整えれば
十分、多民族国家と言えるのでは?

大都市は、ほぼなんでもあり、
農業地帯は、外国人嫁でウマー
地方都市は、ほどほどだ。

>私が来豪当初は、もともと白豪主義、戦争敵国であったせいか、あからさまな人種差別がまだ残っていましたが、最近では、そう言ったことが殆どなくなりました。

今の総理が、超が付くくらい日本寄りだから、なおさら。正直、いいときに
自分はオーストラリアに来たなぁと思う。

>オーストラリア国は、世界の縮図、将来世界が目指す姿のような気がしてなりません

自分は、そこまで持ち上げる気はないけど
確かに、アメリカやイギリスでも
オーストラリアみたいに多文化主義が
広まってきたから、国造りの1つの型には
なるだろう。
(公的には単言語、多民族、多宗教)

その他には、インドネシア式に、
多民族、多言語、多宗教だけど、
公用語は1つで
公的宗教がイスラム、カトリック、プロテスタント、仏教、ヒンドゥーから強制的に
1つを選択というのもある。
(公的には多民族、単言語、
制限つき多宗教)

民族、言語、宗教が、比較的
少ない国は、タイみたいに、徹底的に
同化政策をするのもよし。

ちなみに、マレーシアは、タイ型とインドネシア型の中間
(公用語が4つ、宗教が4つ、
主な民族は3つ)


日本は、タイ型からオーストラリア型になりつつある。
(公用語は日本語、
仏教は事実上の日本の国教だけど
移住者が多い韓国人、フィリピン人、ブラジル人はキリスト教徒が多いし、
日本によく来るマレーシア人、インドネシア人は、イスラム教徒が多い。)

Posted by: sss : 2005年04月13日 02:05
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