2003年10月30日

スターガール(書評)

「スターガール」
ジェリー・スピネッリ

【こんな人にお勧め】
自分にどうも個性が足りないと思われる方、あるいは初恋の頃を思い出し
たい方へ。

【Amazonより】
主人公レオの学校に転校してきた彼女は、生徒の誕生日に歌を歌って
あげたり、土砂降りの雨の中で踊りつづけたりと、その突拍子もない行動
でたちまち人気者になる。しかし、チアリーダーに誘われた彼女は、バスケ
の試合で相手チームへも声援をおくり、学校中の生徒から無視されて
しまうことに。そんな彼女から、ある日カードを受け取ったレオ。そこには
「アイ・ラブ・ユー」の文字が書かれていた・・・。

「スターガール」に引かれながらも、枠にはまらないその強い個性をもてあま
してしまうレオ。一方で、「ふつう」になろうと努力する「スターガール」。2人の
物語は、いつしか不器用でもどかしい思いを繰り返した子ども時代の恋へ
と読者を誘ってくれる。

【立ち読み書評】
スターガールには驚かされました。

なぜかっていうと、こんなへんてこな女の子なのですが、自分に似ているところ
がものすごくたくさんあるのです。

彼女はヒマワリの絵のついたキャンバス地のバッグを持っています。
彼女は学校中のみんなの誕生日にウクレレで歌を歌います。
彼女はハロウィンの日にみんなの机の上にキャンディーを置きます。

でも、彼女はさらに強烈で、いつもいつでも周りの人のことを考えていて、
彼らのために生きているといっても過言でないほどに利己心が薄い。
この辺がだいぶ私とは違いますが。。。

そんな彼女が、好きになった少年レオとの付き合いを通して少しずつ変わっ
ていきます。傷ついていきます。彼もまた、学校の「みんな」とスターガールと
の間に立って、苦しみます。

「きみはみんながどう思ってるのか、ぜんぜん気にしているように見えないん
だよ。きみはみんなの気持ちがわからないんだ」
「聖人ぶるのはやめたら」

そんな言葉を好きな男の子から投げられて、スターガールは、彼のために
「みんな」と同じように見えるように努力を始めるのです。マニキュアを塗り、
化粧をして。

自分らしくあることが大多数の人と相容れないとき、どうするか?もっと
書くと、自分らしくあることが自分の大切な人の生き方や考え方と相容れ
ないとき、どうするか?真剣に考えさせられてしまいました。


cover

投稿者 遙 : 2003年10月30日 23:08 | トラックバック (3)
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