「誰にでもカンタンに市場調査ができる本」
指方 一郎
【こんな人にお勧め】
就職や転職を考えている方、顧客の開拓、独立を目指している方など、
自己責任で進路の選択をする必要を感じている人に。
【Amazonより】
"自己責任の時代"といわれています。自分にとって本当にベストな選択は、
自己の責任で行なわなければなりません。そこで、さまざまな情報に迷ったり、
決断に悩んだときは、自分自身で「市場調査」してみましょう。カンタンな
市場調査をするだけで、本物の情報を見分けることができ、正しい選択に、
より一歩近づくことができるようになります。本書は、一般の人が読んで短
期間に理解できる市場調査のやり方を選び、具体的な実施方法をわかり
やすく実践的にまとめたものです。
【立ち読み書評】
「素人が読んでマスターし、自分ひとりだけで市場調査ができる」ように
なることを目指して書かれた本である。いよいよ裏づけの数字を得るため
に市場調査をせねば!と考えていたときに手にとった本だが、初心者向け
としては非常にわかりやすい記述でうれしい。
市場調査の本というのは、だいたい統計やリサーチ技術に関する専門的
な本か、市場調査って何のためにやるの?といったようなタイプの本のどち
らかが多く、本当のDO HOWの本をようやく見つけた!という感があった。
何がよいかというと、とにかく具体的。例えばたいていの本には「業界団体
にアプローチしてみましょう」とあり、その必要性が説かれているが、「いっ
たいどうやったら業界団体を探し当てることができるのか?」といった肝心
のことが書かれていない。この本にはそれがあるのだ。また、ヒアリングに行く
際のアポイントメントのとり方や、グループインタビューのための人の集め方
など、「どうやって」やるのか、という点が非常に詳しく記載されている。
何をどうやればよいのか全く手がかりがない状態の人にとっては、これほど
ありがたい本はない。
そして、もうひとつ面白いのは、「調査はギブアンドテイク」
であるという点だ。見知らぬ人から根掘り葉掘りいろいろ聞かれて答える
義務はどんな人にもないのだから、そこに「なぜ自分が答える必要がある
のか?」という意味づけをしてやる必要がある。熱意を伝えること、誠意
を持って接すること、資料や調査結果など役に立ちそうな情報を与える
こと、その他インセンティブになるようなお礼を考えること。自分がまず
「与える」ことを考えれば、向こうもそう考えやすい。
