2003年09月05日

自己責任の時代(書評)

「誰にでもカンタンに市場調査ができる本」
指方 一郎

【こんな人にお勧め】
就職や転職を考えている方、顧客の開拓、独立を目指している方など、
自己責任で進路の選択をする必要を感じている人に。

【Amazonより】
"自己責任の時代"といわれています。自分にとって本当にベストな選択は、
自己の責任で行なわなければなりません。そこで、さまざまな情報に迷ったり、
決断に悩んだときは、自分自身で「市場調査」してみましょう。カンタンな
市場調査をするだけで、本物の情報を見分けることができ、正しい選択に、
より一歩近づくことができるようになります。本書は、一般の人が読んで短
期間に理解できる市場調査のやり方を選び、具体的な実施方法をわかり
やすく実践的にまとめたものです。

【立ち読み書評】
「素人が読んでマスターし、自分ひとりだけで市場調査ができる」ように
なることを目指して書かれた本である。いよいよ裏づけの数字を得るため
に市場調査をせねば!と考えていたときに手にとった本だが、初心者向け
としては非常にわかりやすい記述でうれしい。

市場調査の本というのは、だいたい統計やリサーチ技術に関する専門的
な本か、市場調査って何のためにやるの?といったようなタイプの本のどち
らかが多く、本当のDO HOWの本をようやく見つけた!という感があった。

何がよいかというと、とにかく具体的。例えばたいていの本には「業界団体
にアプローチしてみましょう」とあり、その必要性が説かれているが、「いっ
たいどうやったら業界団体を探し当てることができるのか?」といった肝心
のことが書かれていない。この本にはそれがあるのだ。また、ヒアリングに行く
際のアポイントメントのとり方や、グループインタビューのための人の集め方
など、「どうやって」やるのか、という点が非常に詳しく記載されている。

何をどうやればよいのか全く手がかりがない状態の人にとっては、これほど
ありがたい本はない。

そして、もうひとつ面白いのは、「調査はギブアンドテイク」
であるという点だ。見知らぬ人から根掘り葉掘りいろいろ聞かれて答える
義務はどんな人にもないのだから、そこに「なぜ自分が答える必要がある
のか?」という意味づけをしてやる必要がある。熱意を伝えること、誠意
を持って接すること、資料や調査結果など役に立ちそうな情報を与える
こと、その他インセンティブになるようなお礼を考えること。自分がまず
「与える」ことを考えれば、向こうもそう考えやすい。


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投稿者 遙 : 2003年09月05日 23:12 | トラックバック (8)
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