エアメールが届いた。ブラジルからだ。誰だろう?そう思って封筒の裏を確か
める。
Robertoから!信じられない!急いで封を開けると、中にノートの一頁を
破って書いた手紙と、ビーズで作られたブレスレット。もうそれを見ただけで、
うれしくてうれしくて、感動してしまった。
だって、彼は農園にいた元ストリートチルドレンの子供だもの。手紙を書いて
ねとは言ったものの、まさか本当に書いてくれるなんて。それに、かわいい
プレゼントまでくれるなんて。これが彼にとってどんなに大変なことか、今なら
わかる。
手紙には、今農園ではなく、父親と兄弟と一緒に家にいると書いてあった。
彼は、7年前に妹一人を連れて家出をした母親のことを探している。大人
になったら機械工になって、自立して、どんなに時間がかかっても、いつか
お母さんを探すんだと言っていた。もう生きていないかも、と思いながら、それ
でも決して希望を捨てることなく。
この地球上で私と彼が出会う確率はいったいどれくらいの奇跡だったろうか。
でも、その奇跡は、彼と私の間で確かに起きた。この世の中は奇跡のような
つながりで結ばれている。