2006年08月31日

自分にとって「許せないこと」

自分にとって「許せないこと」の存在を考えた。

ある人が言った。

「罪もない人を殺すなんて許せない」

別の人が言った。

「体を売るような女性がいるなんて許せない」

こういう言葉を聞いて、ずっと感じていた違和感の正体が
ようやくわかった気がする。

そうだ。どっちも他人ごとだからなんだって。

罪のない人を殺すような人間は、自分とは違う。
体を売るような女性は、早く改心すればいい。

そんなふうに、「許せない」と言っておきながら、
自分が彼らのために何かをする気はさらさらないからだ。

わたしたちが、みな同じ水槽の中で生きていることを
すっかり忘れているからだ。

そして、そういう人たちが許せないわたしもまた、
同じ水槽の中で生きている。

だから。

わたしは、
自分にとっての「許せない人」のために、何かをしたい。

体を売る女性ではなく、人を殺してしまった人ではなく、
むしろ、そういう人たちのことを許せないと言っては、
自分と区別してしまう人たちのために。

自分が、許せない、と思う誰かのために。
そして、いつの日か許せる自分に、なるために。



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投稿者 遙 : 2006年08月31日 16:00 | トラックバック (4)
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