2005年11月06日

「天職の作法」(書評)

先日のブック★エクスチェンジで手に入れた「天職の作法」という本が
かなりヒット!

仕事に向かう姿勢や選び方に関して書かれているのですが、
著者の方の言葉の使い方が非常に独特で、味わい深い。
体験からしか書いていないのでこういう本になったのだろうと思います。

心の扉をノックする音。

すなわち自分の内側から湧き上がる使命感や欲求を聞き逃さないこと
の大切さを語り、それを追求する人生にこそ「生きている実感」が伴う、
というメッセージ。

とりわけ印象的だったのは、クッキーのたとえ話でした。

みんなは缶に入ったクッキー(天職)を探しているというのです。
ところが、入っていると思って開けてみたらそこには見あたらない。
しょうがないので、次々に新しい缶を探そうとする。

ほんとうは、缶の中に入っているのはできあがったクッキーではなく、
その材料なんです。

材料を使って、自分の手でおいしいクッキーを作ることは、
誰でもできるはずのに。そのことに気づくのが難しい。
粉を見つけてはがっかりし、もうできあがっている他人のクッキーを
うらやましいと思ったり、「ちょっと分けて!」と言ってみたり。

一時的に他の人のクッキーを味わうことはできたとしても、
自分で作ったクッキーのおいしさには決してかなわない。

一方、材料のたくさん詰まったクッキーの缶は世の中に無数にあって、
自分の手で作ることを覚えたら、あとはいくつだって作れちゃう。

・・・これを読んで、なるほど〜〜〜!と思いました。
いつも感じていることがとてもうまい例えになっていたので。

これって、事業に関しても同じかもしれません。

つまり、事業のアイディアや資源というものは、
誰でも手元の缶の中にそれなりに持っているのだけれど、
 「この材料だけではクッキーができないんじゃないか」とか
 「材料はあるけどレシピがわからない」とか
 「見本がないから作れない」とか
 「時間がないので難しい」とか
いろいろな理由で出来上がったクッキーになることがとても少ない。

実際には、クッキーを作っているプロセスが一番楽しいし、
一度でも材料から自分の手でクッキーを作り上げたことがある人は、
新しい缶をあけることをきっとためらわない。

「天職の作法」

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投稿者 遙 : 2005年11月06日 23:23 | トラックバック (5)
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