コミュニケーション集中治療室も、もう5回目。
そろそろ慣れてきて、つまんなくなってくるかなーと思いきや(笑)、
毎回一生忘れないような印象的な場面に出会います。
今回は、今までと違って、「ほんとうに人前で話すのがニガテ!」と
いう人が非常に多い回でした。開始前の空気も、ひとりひとりの緊張が
伝染したようで、もう触れたら崩れ落ちそうな。
自己紹介のときも、ひとりひとりの症状をうかがっていて、この場に
出てくるのに、どれだけ勇気を持ってのぞんできたのか、ひしひしと
伝わってくるような感じがしました。
もちろんドクター★はるかとしては腕マクリな状態です。
そして、その中でもとりわけ遠慮がちにちょこんと座っていた女の子。
彼女は最初に言いました。
自分と会話する人は、きっとすごくつまらない。
自分はいても気まずくて迷惑なんじゃないかとおもう。
それを聞いて、「今日一日で、きっとそうじゃない自分が見つけられ
るよ!ドクターにまかせて!」と、そんな言葉しか出てこなかった。
でも、同時に、そういう風に、心の底から信じきっている自分自身に
ビックリしたんです。
私は、この世の中に、心を開いて会話をしても「つまらない人」なんて、
「迷惑になる人」なんて、ゼッタイにいるわけないって。そういう風に
思っているんだってことに、このとき初めて気がつきました。
勝手な思い込みかもしれない。
明らかに何の根拠もないと自分でもおもう。
でも、私は、そのことに対して自信があるんです。
自分を信じられないなら。
私を信じてください。
そんな風に思わず伝えてしまいたくなるほどに。
でもきっと、自分が自分を信じられないのに、誰かに勝手に信じて
もらっても、それは空虚なだけなのかもしれない。結局自分が信じられ
なかったら意味がないことだとも、おもう。
でも、もしかして、もしかしたら。
「ちょっと信じてみてもいいかな」って。
そんな小さな小さなきっかけになるとしたら。
私は、きっと、全身全霊でそれを伝えるでしょう。
そして、驚いたことに、5時間が終了した頃、誰よりも輝いていたのは、
この彼女だったんです。参加していた誰もが目を見張るほど、彼女は
変化していました。その茶色い瞳には力がこもり、私の目をまっすぐに
見つめます。「光が差したみたい」そんな言葉とともに引き込まれる
ような笑顔がこぼれます。
それは、まるで小さな幼虫がさなぎを破って、
太陽の光を初めて目にしたときのように。
そしてこれは私の直感ですが、
彼女はたぶん誰よりも強く美しい蝶になる。
人の心の痛みを知り、不安と向きあう力を持つ彼女こそ、きっと。
***後日談***
実は、後から彼女とは初対面ではないことが判明しました。
エコ就職シンポジウムで話す私を見て、ERにも参加したいと思ったとのこと。
不思議なご縁、大切にしたいです。
PS さらに、参加者のI氏からこんな立派なレポートまで! (>_<)
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