東京生まれ、東京育ちの私ですが、生まれて初めて築地の魚市場へ行っ
てきました。実は、以前に行く予定があったのですが、その前日帰宅後
仕事がかさんでいて断念した経緯があります。それもそのはず、始発で
家を出なければいけないのでした。
さて、今回こそは!と気合を入れて訪れた魚市場。
異次元。
異次元です、ほんとに。ゴム長靴はいたおっちゃん、にいちゃんで溢れ
かえり、ちょっと気を抜くと魚市場のスペシャルカート「ターレー」
に轢き殺されそうになります。この「ターレー」という乗り物は、他の
場所で見たことがないのですが、どうもこの用途のために特別に作ら
れたものではないかと思われます。ちょっと他では見たことがないと
いう点と、その機能に特化されたシンプルさに
「宇宙人の乗り物っぽい」感じがしました。
そして、お目当てはもちろんマグロのセリ。ガランガランガラン♪と
鐘を鳴らすと、セリ人と呼ばれる人が台にたち、いよいよスタートです。
一本一本に対して、マグロの番号が呼ばれ、仲卸業者、売買参加者が
指で値段を提示します。もちろん一番高い値段をつけた人がセリ落と
すわけですが、これらのプロセスがものすごいスピードで処理されて
いくのです。
セリ人以外はみんなほとんど無言。
買い手の彼らは、セリ落とした魚をすぐに魚市場内の自分の店へ引っ
張っていき、分解してさらに魚屋さんなどに卸します。このセリ落と
す立場の人はどういう基準で、どこまでを考えてセリに参加している
のだろう?というのが気になりました。つまり、いい魚を安く買えれ
ば買えるほど有利になるわけですが、お店でどれくらいの質のものが
どれくらいの値段でどれくらいの量売れるのか、というところまで
すべて計算した上である基準を決めてセリに参加しているのかどうか。
あるいは、「このマグロにほれた!金に糸目はつけないぜよ」みたい
なこともあるのかどうか(→セリの様子)。
また、セリをしている人のなかに女性はみあたりませんでした。市場
全体でも見学者以外ではほとんど見かけません。ぼやぼやっとして
いるとターレーに轢かれそうになったり、凍ったマグロが大八車に
乗せられてしょっぴかれて行く姿を見ていると、
「女の出る幕じゃない」
という空気が漂っているのを感じます。
だから、おかしい!と言いたいのではなく、「男女平等です!」なん
て言うほうがむしろ「野暮」な感じがするんだよなぁ。
無口で、力強く、機敏で、やるべきことを知り抜いた魚市場の男たち
はとてもセクシーだ。
[本日の日記に★ざぶとん一枚★]
投稿者 遙 : 2004年08月21日 10:55 | トラックバック (0)