「グリーン雇用」という言葉をご存知ですか?
環境に関する仕事をイメージされる方が多いのではないでしょうか?
そして、もちろんそれは間違いではありません。
しかし、私は昨日「グリーン雇用」の後ろに広がる考え方と可能性に
気がついてしまいました。それは、最近身の回りのあちこちで同時
多発的に発生している「これからの働き方」に対する仮説や提言に
つながる考え方だということに。
そんな気づきを与えてくださったのは、環境を軸にした人材派遣、
人材紹介事業を営む株式会社グレイスの安井氏、小川氏です。グレ
イスは、1995年からグリーン雇用を推進し、実績をあげている企業
として環境Gooなどでも紹介されています。
グリーン雇用は、単に環境分析などに直接かかわる人を雇い入れる
ことだけではない。確かに事業としてはそこを起点としているし、
そのオンリーワンな強みを失うわけではない。しかしながら、これ
からは、「環境に直接かかわる人」だけでなく、「環境マインドを
持った人」、さらには「やりがいと可能性を感じながら働く人」へ
とその枠は広がっていくのです。
ああ、つながってしまった!!!
そう思いました。最近の「働き方」に関する議論は偶然ではない、
そう確信しました。
なぜなら、その裏には、大きな社会や経済の流れ、人の意識の流れ
が脈々と続いているから。
昔の終身雇用が崩壊して、会社に「就社」することが少なくなりま
した。また、同時に成果主義と呼ばれた手法も、「人」を見失う結果
を招き、うまくいっていないところがほとんどでしょう。
企業側の思惑としての、雇用体系の多様化によるコストダウン策は、
同時に個人に「選択の幅」を与える結果になりました。
しかしながら、「選択の幅」を与えられた個人が、「じゃあ自分が
目指す働き方とはなんなのか?」「何を仕事にして生きたいのか?」
という迷いをもちはじめ、明確な答えを出せぬままにいる。
また、個人の人生の目的と組織の目的。それがいったいどういう関係
にあるべきなのか、その点に関しては、双方が模索している状態の
ように感じます。
しかし、そういった社会の流れや人の意識の変化を考えるときに、
ふと心に浮かんだことがありました。
それは。
「こうあるべきだ」という語り口ではないだろう。
ということなのです。
「終身雇用であるべきだ」「成果主義に移行するべきだ」という今
までのあるべき論ではない気がしています。
そうではなくて、「どうなりたいの?」「どう感じたいの?」という
イマジネーションや感性。そういった部分を大事にしていく方向に
なっているのではないか、と。
これは、たまたま自分の身の回りで起こっていることなのかもしれ
ない。でも、確実にそう考える人が少しずつ増えている気がして
なりません。