「CSRグローバルフォーラム〜企業価値創造をめざすCSR経営」という
フォーラムに出席してきました。
社団法人日本能率協会と経済人コー円卓会議日本委員会が主催で、
日本、欧州、米国におけるCorporate Social Responsibility(CSR・
企業の社会的責任)の考え方や「CSR経営」のためのマネジメントツー
ル活用例が紹介されていました。
「CSR」という言葉はだいぶ浸透し、大手企業を中心としてCSR部門の
設置や担当役員の選任などCSRをとりまく環境はダイナミックに変化し
ています。しかしながら、企業を取り巻くあらゆる関係者、そしてそ
の活動すべてに関わる幅広い概念であることから「CSRとは何か?」
「具体的にどのように取り組めばよいのか」という疑問にストレート
に答えられる人は少ないのが現状だと思います。
また、CSRという言葉自体は欧米から導入されたものですが、その捉え
られ方は、欧州、米国、日本でそれぞれあきらかに異なっています。
それどころか、調べれば調べるほどさらに細かな国単位、地域単位、
そして企業単位でも異なるのではないか、そう思われてくるのです。
今回のフォーラムでは、そんな「CSRとは何か」「具体的にどのよう
に具体化していけばよいのか」「経営との関係は」といった議論を日本、
欧州、米国の三つの視点から展開したところが非常に素晴らしかったと
思います。
また、100億円規模の企業にとって「CSR経営」は、いままでになかった
経営のフレームワークを提供してくれるという意味で素晴らしいとい
う導入企業のコメントもありました。つまり、そもそも経営に関わる
きちんとした枠組みができていないところに、「CSR」という軸で経営
を見直すことで筋肉質の企業への変革がスムーズになったと。すでに
なんらかの経営のフレームワークをもった企業の頭を飛び越えて、
中規模な企業が先端の経営体質を作ることが可能なのかもしれません。
これは発見でした。
また、よくCSRの議論に取り上げられる「コー円卓会議(※)」のメン
バーが欧州、米国からもやってくるという非常にまれな機会だったと
思います。
今回のセミナーの内容報告を兼ねて、日本、欧州、米国の視点から考え
た「CSR経営」についてレポートを書こうと思っています。ご興味の
ある方はこちらまでご連絡くださいませ!
(※)コー円卓会議
CSRの議論を始めるときに、必ず起点としてとりあげられるのがこの
コー円卓会議(Caux Round Table、以下CRT)である。CRTは、1986年に
オランダのフレデリック・フィリップス(元フィリップス社社長)と
フランスのオリビエ・ジスカールデスタン(元INSEAD副理事長)が、
日米欧間の経済・社会関係の発展、並びにその他の地域に対する共同
の責任を果たしていくための基盤作りを目的としてスイスのコーに創
設された。当時日本バッシングに代表されるような貿易摩擦の激化が
グローバル経済の焦点になっていたことが時代の背景にある。
創設以来、毎年コーに各国のビジネス・リーダーが集い、企業倫理や
企業の社会的責任を中心に議論を重ねてきたコー円卓会議であるが、
1994年には、企業の社会的責任を盛り込み、また経団連の企業行動
憲章のモデルともなった「コー円卓会議・企業の行動指針」を策定
するに至った。その「行動指針」は、初めて日米欧の民間企業の経
営者が共同で策定したものである。