経済産業省主導の創業・ベンチャーフォーラム「夢・鑑定団」のイベ
ントに参加してきました。
経済産業大臣や中小企業庁長から表彰があり、その後「夢追い人」とし
て3名の起業家がプレゼン、鑑定団がコメントするという流れ。表彰
の中で、以前にお会いしたスリープロの高野さんがでてきたので驚き
ました。やはり相当な手腕の起業家です。壇上で胸にコサージュをつ
けてちょっと居心地は悪そうでしたが(笑)。「表彰式」ってなんと
なく小学校で賞状もらうときのイメージがしてしまうのは私だけでしょ
うか?
起業家の鑑定は、元ボスコンの堀紘一氏、ドコモブランドを成長させ
た大星氏、吉本興業の常務から自分の事務所を設立した木村政雄氏、
元インテル会長現ベンチャーキャピタリストの西岡氏の4名。
そして、夢追い人トップバッター直江氏は、26歳。幼馴染の死をきっ
かけとして、心のこもったお葬式をプロデュースする事業を立ち上げ
ました。なかなかスマートなプレゼンではあったのですが、そのスマ
ートさが若干裏目にでたかなというコメントが多かったです。特に、
このビジネス自体が結婚式ビジネス同様に参入障壁が低く、やろうと
思えば誰でもできること、常に新しいサービスを繰り出して競争優位
を保つ必要があることに対する指摘が多かったです。
個人的には、やはり本当に近い人が亡くなってしまったときの、あの
家族の状況を思い起こすと、とてもハウスセレモニーを依頼している
余裕はないなぁと思ってしまうところはあります。どちらかというと
家族よりも、自分の希望のお葬式を挙げられます!という売り方のほ
うがよさそう。
籏禮氏は、22歳で起業した建築事業で30億の負債を抱えてからの再起。
社債を発行してクラシックカーモデルを復活させるビジネス、賃貸の
一軒家を提供するビジネスなどを平行して手がけています。実は以前
のアントレプレナーセンター福島氏の感激のプレゼンにでてきた人
です。
「夢しか現実にならない」とにかくその言葉が印象的でした。
イーブックの鈴木氏は、元週間ポストの編集長をやっていたことも
あり、50代で退職・起業の道を選びました。電子ブックには懐疑的
だったのですが、今日のプレゼンを聞いて、目が覚めました!数年後
には確実に普及していると思います。
紙の本の半額でコンテンツが手に入り、それらを普通の本のように読
むことができるビューアー端末を松下が開発済みで、今月発売だそう
です。ビューアーは特殊な液晶を使っていて、単三電池2本でなんと
3ヶ月もつ!データも専用の圧縮技術ですべて画像として処理してい
るため、外国語でもOK、ダウンロードはブロードバンドベースでわずか
1〜2分。世界のスタンダードになる可能性から、さらに宇宙飛行士用
にNASAからも引き合いがあるそうです(笑)。
海外に頻繁に行く人、国内でも出張が多い人には本当にうれしいサー
ビス!さらに、病院、図書館などの公共機関での利用もニーズがあり
そうだし。電車の中吊り広告と連携して、その場で読みたい記事だけ
を読めるようにするようなサービスアイディアもあるようです。
鑑定団からのコメントとしては、非常に好意的なものが多かったです
が、これからが本当の競争であり、プレイヤーが増えたときの自社の
ポジションの確立が必要、というのが印象的でした。
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今日のイベントで学んだことが非常に多かったです。特に、鑑定団の
方々が質問するのは実は本当に基本的なことであるということ。つまり、
誰が顧客で、どうやって顧客にリーチするのか、差別化が十分にでき
ているのか。
そう、それらの点は基本的、でも本質的で、頭が千切れ飛ぶくらい考
え抜く必要のある内容なんだ!ということを改めて、この肌で感じま
した。まだまだ頭から腹に落ちてませんでした。正直、まだ、落ちきっ
てないと思いますが感触はあります。
それから事業を長期的なタイムラインで見る視点。すなわち今はこの
モデルでいいかもしれない、こんなターゲットにこんな販路で売れる
かもしれない。でも、「それって何年もつの?」ということ。市場を
時間軸で見るということ、参入障壁の客観的な分析、それを踏まえた
上で自社の優位性をどういう「戦略」でキープし続けるのか。それは、
具体的な戦術レベルの内容である必要はないけれど、「仕組み」とし
てあるいはある程度の見通しとして必要であるということ。
この視点、まったく今の自分にはなかった。昨年末にNVD松本さんから
ビジネスプランにコメントをもらったときに言われたのは、このこと
だったのか?あのときは完全な「2次元人間」だった。今は、「3次
元があるってことだけは理解してる」状態。
世の中には特別な視点で世界を見ている人たちが確実にいる。
早く「3次元人間」、そしてさらに「4次元人間」に進化したい。
今、見えてないたくさんのものが見えるようになりたい。