誰にでもずっと気になっている場所というのが存在するのではないでしょうか?
私にとってそのひとつは「屋久島」です。実はちょうど今日珍しくテレビを見て
いたら屋久島への旅行を扱っていて、その画面からあふれ出る不思議な
空気に魅せられてしまいました。
雨に濡れる森、水の滴る苔、白糸のように流れ落ちる滝、耳をあてれば
水の流れる音がしそうな屋久杉の幹。
一歩足を踏み入れたら、時間も自分自身も、何もかもを忘れてまるで
空気に漂うひとつぶの素粒子になったような気分になれるんじゃないか、
とそう思います。いつか絶対に行きたい場所。
屋久島といえば田口ランディの「ひかりのあめふるしま屋久島」という本が
感性を揺さぶられるという点でとてもよかった。私もエッセイを書くのが好き
なので田口氏の文章にはどきっとさせられます。彼女の言葉はまっすぐで、
決して自分の弱さを隠さず、ごまかしを許さないリアルへのこだわりがあって、
だからこそ弱さを持つすべての人の心に突き刺さる何かを持っています。
陰鬱で、どろどろしていて、汚い感情。そして、あるところでふっきれたような
切ない明るさ。それらを言葉にして削り出す力。
彼女の文章を読むたびに、自分の中の暗い部分を抉られ、曝け出される
ような気がします。明るくて、前向きで、強い人間に自分でも努めてそう
あろうと努力はしているつもりです。でも、自分の暗くて弱い部分を見ずに
生きるわけにもいかないのです。だって、そこには確かに存在するのだから。
そういう部分をきちんと認めてあげないと、「正しくて、まぶしくて、きらきら」
な自分に疲れてしまう。それだけだと嘘になるってわかってるから。
また自分の弱さを認められなければ人の弱さを認めることはできない、
そう思います。
・・・ちょっと今日のは、書くのに勇気がいりました。人がこれを読んでどう思うか
というよりは、考えをカタチにしてしまう怖さ。それを自分が知ってしまう怖さ。
ぼくも以前読みましたよ!
ひかりのあめふるしま屋久島。
そのまんまの言葉が素敵でした。
行ったこともないのに、本当の屋久島のよさを
知ってるのは自分なんだ!ってなんだか勝手に
思い込んでしまう。。。不思議な本ですよね。