「効果的に伝える文章技術」
加賀 義
【こんな人にお勧め】
文章を書くということにこだわりを持っている人、いかに人の心に響く文章を
書くか、ということを追求している人。
【立ち読み書評】
これは流暢な文章を書くための本ではない。いかに相手に訴える文章を
書くかという本である。文章を書くことを意識し始めると、他人の文章が
気になって仕方なくなるものだが、他人の鮮やかな文章を真似しようと
してもうまくいかないことが多い。装飾の言葉が多くなればなるほど、そして
それが自分の言葉から遠ければ遠いほど、相手の心への手ごたえが薄く
なっていく。
そんなことを思っていたときに見つけたのがこの本で、面白いのは、「投書」
をひとつの訓練法として紹介している点だ。
最初の章では、文章の基本として、括弧の使い方や引用の仕方などに
ついての説明が語られる。そして、次に情報の集め方として、アイディア
ノートの作り方、常に考え続けること、常識を疑ってみること、などが具体
的な手段としてあげられている。
最後に具体的な投書を行うための技術が細かく書いてあり、とりあげられ
るためのポイント、書き方などが詳細に書かれていて非常に参考になった。
投書は、短い文章の中で自分の考えのユニークな部分をしっかりと押し
出し、かつ独善的にならないような配慮も必要になるため、確かに文章を
書くためのよい訓練になりそうだ。
